『スカートが捲れた、その時ボクは…』絶対言わないでください!番外編
優しいウソつき
思えば私は
男嫌いでもなく
男性恐怖症でもなく

かと言って
女性が恋愛対象でもない


今までたまたま

私に好意を持ってくれる男は
私は興味がない人で

私が好意を持つ男は
私には好意がなかった

ただそれだけ

保健室の佐伯(さえき)先生にキスしたのは
先生のことは確かに好きだったけど

ホントは

私が好きになった先輩が
佐伯先生を好きだったからだ


先輩を見てたら先生を好きになってて
気付いたらキスしてた


なのに
先生も先輩のこと好きだった


なんだ
私、邪魔じゃん


ほら、私が好意を持つ人は
やっぱり私のこと好きじゃない


変なジンクス


先輩のことも先生のことも好きだから
嫌いにはなれなくて

応援してしまった


いつの間にか私がふたりを繋いでた


先輩は無事卒業を迎えて

ふたりは
正式にお付き合いすることになりましたとさ

めでたしめでたし


ふたりとも私に感謝してよね!!
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