『スカートが捲れた、その時ボクは…』絶対言わないでください!番外編
「ハー…ちょっと休憩しよ、タケヨリ」
「休憩って…
ボクがほとんど考えてるんだけど…」
まー仕方ないか…
ボクが悪いんだし
せめてもの償い
「またボクって言った!」
「あー…ごめん」
「タケヨリは部活やってるの?」
「タケヨリは部活やってない
塾行ってるから…」
「へー…塾ね…
タケヨリ、頭いんだね」
「タケヨリは、頭良くないから塾行ってる」
「タケヨリ、頭良さそうなのにね
反省文もまぁまぁよくできてるよ」
ホントは学年1位取ったことある
菊池さんは
ホントにボクのこと興味なかったんだ
「菊池さんはボクシング部でしょ」
「なんで知ってるの?」
「さっき城田先生言ってたし
去年優勝したじゃん
学校で菊池さん知らない人いないと思うよ」
「へー…そーなんだ…
女のクセにボクシングしてるから?」
「そんなことないよ
カッコいいよ」
「私、ボクシングしてる人、嫌い」
「そーなの?自分もしてるのに?」
「うん、ボクシング部の先輩で
嫌いな人がいたの
…
だから
ボクっていう人も
オレっていう人も
ボクシングしてる人も
嫌い」
嫌いが多い…
「菊池さんは、なんでボクシングしてるの?」
「私、負けず嫌いなんだよね
嫌いな人やっつけたかった」
ボクも今日やっつけられたしね
「タケヨリは?
タケヨリは負けず嫌いじゃない?」
「タケヨリは負けず嫌いじゃないかも…」
「そっか…
私、負けず嫌いの人、嫌いなの
私が勝ったらまた勝ってくるから」
「そっか…たしかに…」
負けず嫌いじゃなくてよかった
「タケヨリ
そろそろ休憩終わり
タケヨリも早く帰りたいでしょ」
「タケヨリは…別に…」
菊池さんと話してるの結構楽しかった
「フ…ハハハ…」
菊池さんが急に笑った
「なに?」
「タケヨリ…って…
タケヨリ…って面白いね
自分のこと名前呼びの男子初めて…」
うん
ボクも今日初めて
菊池さんがボクはヤダって言うから…
「私、自分の名前、嫌い」
菊池 理央(りお)
「タケヨリは、菊池さんの名前
いい名前だと思うよ」
「タケヨリ、私の名前知ってるの?」
「知ってるよ
1年の時、同じクラスだったから」
さっき言ったよね?
「男みたいな名前で嫌なの
だから性格も男っぽいし…」
「そーかな…
理央って、かわいい名前だと思うけど…」
菊池さんの目が一瞬キラキラして
かわいいな…って思った
好きだな…って思った
「タケヨリの好きな子の名前も
リオっていうんだ」
「へー…
タケヨリ好きな子いるんだ?
付き合ってるの?」
「付き合ってないよ」
今日、好きになったから
「付き合う予定は?」
こっちが聞きたい
「…ないかな…」
「なんで?その子、男なの?」
「男?なんで?
ちゃんと女の子だよ」
「へー…じゃあ普通に付き合えるじゃん」
「付き合えるのかな?」
「うん
タケヨリが頑張れば…」
「じゃあ…タケヨリ、頑張ろっかな…」
「うん、頑張って…
きっとタケヨリ付き合えるよ」
「なんで?」
「私が応援してるから…
私、負けず嫌いって言ったじゃん」
「それって関係ある?」
「全力で応援してあげる」
「ありがと…」
菊池さんが負けず嫌いで
よかった
のかな?
「休憩って…
ボクがほとんど考えてるんだけど…」
まー仕方ないか…
ボクが悪いんだし
せめてもの償い
「またボクって言った!」
「あー…ごめん」
「タケヨリは部活やってるの?」
「タケヨリは部活やってない
塾行ってるから…」
「へー…塾ね…
タケヨリ、頭いんだね」
「タケヨリは、頭良くないから塾行ってる」
「タケヨリ、頭良さそうなのにね
反省文もまぁまぁよくできてるよ」
ホントは学年1位取ったことある
菊池さんは
ホントにボクのこと興味なかったんだ
「菊池さんはボクシング部でしょ」
「なんで知ってるの?」
「さっき城田先生言ってたし
去年優勝したじゃん
学校で菊池さん知らない人いないと思うよ」
「へー…そーなんだ…
女のクセにボクシングしてるから?」
「そんなことないよ
カッコいいよ」
「私、ボクシングしてる人、嫌い」
「そーなの?自分もしてるのに?」
「うん、ボクシング部の先輩で
嫌いな人がいたの
…
だから
ボクっていう人も
オレっていう人も
ボクシングしてる人も
嫌い」
嫌いが多い…
「菊池さんは、なんでボクシングしてるの?」
「私、負けず嫌いなんだよね
嫌いな人やっつけたかった」
ボクも今日やっつけられたしね
「タケヨリは?
タケヨリは負けず嫌いじゃない?」
「タケヨリは負けず嫌いじゃないかも…」
「そっか…
私、負けず嫌いの人、嫌いなの
私が勝ったらまた勝ってくるから」
「そっか…たしかに…」
負けず嫌いじゃなくてよかった
「タケヨリ
そろそろ休憩終わり
タケヨリも早く帰りたいでしょ」
「タケヨリは…別に…」
菊池さんと話してるの結構楽しかった
「フ…ハハハ…」
菊池さんが急に笑った
「なに?」
「タケヨリ…って…
タケヨリ…って面白いね
自分のこと名前呼びの男子初めて…」
うん
ボクも今日初めて
菊池さんがボクはヤダって言うから…
「私、自分の名前、嫌い」
菊池 理央(りお)
「タケヨリは、菊池さんの名前
いい名前だと思うよ」
「タケヨリ、私の名前知ってるの?」
「知ってるよ
1年の時、同じクラスだったから」
さっき言ったよね?
「男みたいな名前で嫌なの
だから性格も男っぽいし…」
「そーかな…
理央って、かわいい名前だと思うけど…」
菊池さんの目が一瞬キラキラして
かわいいな…って思った
好きだな…って思った
「タケヨリの好きな子の名前も
リオっていうんだ」
「へー…
タケヨリ好きな子いるんだ?
付き合ってるの?」
「付き合ってないよ」
今日、好きになったから
「付き合う予定は?」
こっちが聞きたい
「…ないかな…」
「なんで?その子、男なの?」
「男?なんで?
ちゃんと女の子だよ」
「へー…じゃあ普通に付き合えるじゃん」
「付き合えるのかな?」
「うん
タケヨリが頑張れば…」
「じゃあ…タケヨリ、頑張ろっかな…」
「うん、頑張って…
きっとタケヨリ付き合えるよ」
「なんで?」
「私が応援してるから…
私、負けず嫌いって言ったじゃん」
「それって関係ある?」
「全力で応援してあげる」
「ありがと…」
菊池さんが負けず嫌いで
よかった
のかな?