私に愛をください。
ユイト「ケガないか?」
眉をさげて聞いてきた。
ユラノ「…どうして助けたの?」
ユイト「え?」
ユラノ「どうして助けたのかってきいてんの!」
思わず怒鳴ってしまった。
ユラノ「あ…たしは…守られるような…価値なんか、ない…。」
そう。あの時も、あたしが守られるほど弱かったから…。
そんな価値なんてあたしにはないのに。
ユイト「なにいってんの?」
ユラノ「…え?」
ユイト「俺はお前が大切だから守った。それだけだ。」
ユラノ「っ…!」
なんだろう。この気持ち。
心臓がドキドキしてる。
それよりも、嬉しくて嬉しくて…
ユラノ「うそ…なんで……っ!」
気づいたら涙がとまらなくなっていた。