私に愛をください。
ユラノside
ポツリ…ポツリと、
ゆっくり、辛そうに話してくれたレイ。
レイ「馬鹿だよな…まだ引きずってやんの…かっこわりぃ…」
ユラノ「そうだね、カッコ悪いよ。」
レイ「え?同情しないのか?」
ユラノ「してほしいの?」
首を横にふるレイ。
ユラノ「レイは、こんなにも良い人なのにね。もう大丈夫だよ。泣いてもいいんだよ。
もう……………… 前に進んでもいいんだよ。」
レイ「…うっ…うぅっ…」
あたしが「おいで」 と腕を広げてゆうと
レイは子供のようにあたしに抱きついてきて
静かに泣いた。
怖かったよね。辛かったよね。
頑張ったレイは、ほんとはもう、
進み始めてるんだよ。強くなれてるんだよ。
あたしは、そんなことを思いながら、
レイの頭をなでた。