拾った男,まさかの一生もん
「おい…!!!!」
風呂場からでかい音がする。
俺は出来上がったチャーハンの火を止めて,その元凶の元へ向かった。
「俺はおいじゃねぇ」
壁に背をつけて,右手で扉をノックする。
すると反応はすぐに返ってきた。
「~っふざけんな! 分かってんだろ…~っゆう!」
「なんだ,覚えてたのか」
「るっさいな,返せよ俺の服!」
ギャーギャーうるさい。
俺は俺で,こんなやつ拾ってどうしようと思ったんだか。
「あんなもん着てたらシャワー浴びた意味ねぇだろ。今乾かしてるよ」
「は? じゃあどうしろって…」
「代わりにこれ着とけ。やるよ」
俺は持ってきた自分の服を,扉の向こうに投げ入れる。
あずさはあずさで,なんとかキャッチしたようだ。
「飯出来たからそれ着て食ったら帰れ。人に貰っといて雨で使いもんにならなくなんてしたら殺すからな」
「だからいらな」
「服は今度取りに来い」
あずさを拾った場所から,ここはそんなに遠くない。
どのみち高2にもなれば余裕なはずだ。
俺はあずさを置いて,キッチンへとまた歩き出した。
風呂場からでかい音がする。
俺は出来上がったチャーハンの火を止めて,その元凶の元へ向かった。
「俺はおいじゃねぇ」
壁に背をつけて,右手で扉をノックする。
すると反応はすぐに返ってきた。
「~っふざけんな! 分かってんだろ…~っゆう!」
「なんだ,覚えてたのか」
「るっさいな,返せよ俺の服!」
ギャーギャーうるさい。
俺は俺で,こんなやつ拾ってどうしようと思ったんだか。
「あんなもん着てたらシャワー浴びた意味ねぇだろ。今乾かしてるよ」
「は? じゃあどうしろって…」
「代わりにこれ着とけ。やるよ」
俺は持ってきた自分の服を,扉の向こうに投げ入れる。
あずさはあずさで,なんとかキャッチしたようだ。
「飯出来たからそれ着て食ったら帰れ。人に貰っといて雨で使いもんにならなくなんてしたら殺すからな」
「だからいらな」
「服は今度取りに来い」
あずさを拾った場所から,ここはそんなに遠くない。
どのみち高2にもなれば余裕なはずだ。
俺はあずさを置いて,キッチンへとまた歩き出した。