太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~
ふぅ…
時間は長くなかったけど、緊張していたせいか一気に疲れが出てきた。
あ!先に諒に連絡しておこう。
きっと心配してるよね。
会社を出ると、すぐそばに小さな公園があったので、中に入ると近くのベンチに座った。
声を聞きたいけど…仕事中だからメールだね。
よし、送信っと。
…あっ諒から電話!早いなぁ、ふふっ。
「諒?今、大丈夫なの?」
『うん、メールありがと。俺もさっきここで義信さんから聞いたよ』
「えっ?お父さん、ホールに来てたの?」
『うん、今日は施行ないから来てもらったんだ』
「そっか。私、お母さんから全部聞いて安心した。諒とも今までと変わりなく過ごせそうだしね」
『俺も安心してたとこ。でも義信さんが麻依のお父さんて、なんかそわそわしてきた』
「なんで?」
『だって、愛する彼女のお父さんだよ?〝お前に娘はやらん!〞とか言われたら怖いもん』
「あはは、諒はそんなこと言われないよ」
そんな事を気にする諒が愛しくて…早く会いたい。
って思ってたから…
『今日…会える?』
諒からそう聞かれて嬉しかった。
「うん、会いたい!」
『じゃあ…会お?すげぇ会いたい』
「ん、新幹線の時間が決まったらメールするね…うん…じゃあまた後で」
声が聞けて、会いたいって言ってもらえて、顔はゆるゆる、気分はふわふわ。
ふふふー
「麻依さん」
「わぁっ!…あ、戸田さん…」
急に背後から声がしてびっくりした。
いつからいたんだろ。
聞かれてなかったかな…
「すみません、お電話中みたいだったので…もう終わりました?」
「あっ、はい…えっと、何か忘れ物とかありましたでしょうか…」
「いえ、せっかくお会いできたので、帰られる前に一緒に食事でもと」
「食事…って2人で、ですか?」
「えぇ」
「えっと…ごめんなさい、それはやめておきます」
「どうして?…彼が許さないとか?」
「そうですね、許さないというかきっと嫌ですよね。でもそれ以前に私にその気がないといいますか」
「…そうですか、残念ですがそういうことならしょうがない。今度はその彼と一緒に来てよ、ぜひお会いしたい。…もし麻依さんにそぐわない男なら、俺がその彼から麻依さんを奪うから」
「え?それはどういう…」
「…なんつってね。フ、美人なのにこんなこと真に受ける麻依さんてホント可愛いね。俺、惚れちゃいそうなんだけど」
あ、冗談かぁ。
綺麗な笑顔を浮かべながらこんなことを言えるんだもんね、慣れてそうだし、相当モテるんだろうなぁ。
「はい、機会があれば一緒に来ますね。…それでは私はこれで。母が面倒をお掛けしてると思いますが、よろしくお願いします」
軽く頭を下げて、その場を後にした。
…まだその場に立ち尽くしていた戸田さんの思いなど知らずに…
――麻依さん、か…
あれだけの美人なのにスレてないって、本気でそそられるな。
つうか、この俺が一目惚れして、思いも告げないままフラれるとか…初めてじゃないか?
しかも俺の言葉をスルー?
大概の女の子は「惚れちゃいそう」って言えばいい反応を見せるのに全くだもんな。
…フッ、おもしろい。ぜひあのイケメンの彼に会ってみたいものだね。
俺も外見では負けてないとは思うけど、男らしく仕事や中身で勝負しようぜ。
…それで麻依さんに選ばれるのは…俺だよ、イケメン君?
…なんつってね――
時間は長くなかったけど、緊張していたせいか一気に疲れが出てきた。
あ!先に諒に連絡しておこう。
きっと心配してるよね。
会社を出ると、すぐそばに小さな公園があったので、中に入ると近くのベンチに座った。
声を聞きたいけど…仕事中だからメールだね。
よし、送信っと。
…あっ諒から電話!早いなぁ、ふふっ。
「諒?今、大丈夫なの?」
『うん、メールありがと。俺もさっきここで義信さんから聞いたよ』
「えっ?お父さん、ホールに来てたの?」
『うん、今日は施行ないから来てもらったんだ』
「そっか。私、お母さんから全部聞いて安心した。諒とも今までと変わりなく過ごせそうだしね」
『俺も安心してたとこ。でも義信さんが麻依のお父さんて、なんかそわそわしてきた』
「なんで?」
『だって、愛する彼女のお父さんだよ?〝お前に娘はやらん!〞とか言われたら怖いもん』
「あはは、諒はそんなこと言われないよ」
そんな事を気にする諒が愛しくて…早く会いたい。
って思ってたから…
『今日…会える?』
諒からそう聞かれて嬉しかった。
「うん、会いたい!」
『じゃあ…会お?すげぇ会いたい』
「ん、新幹線の時間が決まったらメールするね…うん…じゃあまた後で」
声が聞けて、会いたいって言ってもらえて、顔はゆるゆる、気分はふわふわ。
ふふふー
「麻依さん」
「わぁっ!…あ、戸田さん…」
急に背後から声がしてびっくりした。
いつからいたんだろ。
聞かれてなかったかな…
「すみません、お電話中みたいだったので…もう終わりました?」
「あっ、はい…えっと、何か忘れ物とかありましたでしょうか…」
「いえ、せっかくお会いできたので、帰られる前に一緒に食事でもと」
「食事…って2人で、ですか?」
「えぇ」
「えっと…ごめんなさい、それはやめておきます」
「どうして?…彼が許さないとか?」
「そうですね、許さないというかきっと嫌ですよね。でもそれ以前に私にその気がないといいますか」
「…そうですか、残念ですがそういうことならしょうがない。今度はその彼と一緒に来てよ、ぜひお会いしたい。…もし麻依さんにそぐわない男なら、俺がその彼から麻依さんを奪うから」
「え?それはどういう…」
「…なんつってね。フ、美人なのにこんなこと真に受ける麻依さんてホント可愛いね。俺、惚れちゃいそうなんだけど」
あ、冗談かぁ。
綺麗な笑顔を浮かべながらこんなことを言えるんだもんね、慣れてそうだし、相当モテるんだろうなぁ。
「はい、機会があれば一緒に来ますね。…それでは私はこれで。母が面倒をお掛けしてると思いますが、よろしくお願いします」
軽く頭を下げて、その場を後にした。
…まだその場に立ち尽くしていた戸田さんの思いなど知らずに…
――麻依さん、か…
あれだけの美人なのにスレてないって、本気でそそられるな。
つうか、この俺が一目惚れして、思いも告げないままフラれるとか…初めてじゃないか?
しかも俺の言葉をスルー?
大概の女の子は「惚れちゃいそう」って言えばいい反応を見せるのに全くだもんな。
…フッ、おもしろい。ぜひあのイケメンの彼に会ってみたいものだね。
俺も外見では負けてないとは思うけど、男らしく仕事や中身で勝負しようぜ。
…それで麻依さんに選ばれるのは…俺だよ、イケメン君?
…なんつってね――