太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~

俺を導く光/side諒

「ごちそうさまでした」

「お粗末様でした。いつもながら簡単なのでごめんね」


泊まりに来た麻依が夕飯を作ってくれた。

今日は親子丼と金目鯛の煮付け。
お店で食べるのと遜色ない。
てか、俺はお店以上だと思う!
俺は料理ってあまり得意じゃないから、手際よく短時間でちゃんとしたのを作れるのってマジで尊敬する。


「何言ってんの。いつも手が込んでるし美味しいのばかりじゃん。ほんと麻依はすごいよね、いい奥さんになれるよ」
シンクへ食器を下げながら言う。

「ほんと?ありがとう!」


おや?最後の一文はスルーかな?

「ねぇ、麻依は誰の奥さんになるつもり?」

「えっ!?」

「んー?」

…言わせたい。
麻依の口から聞きたい。


「そんなの決まってるでしょ?」

真っ赤な顔で答えてるけど…
それでは答えになってないよ?

「ん?誰?」

「…もうっ、諒に決まってるでしょッ!」

あらら、言い捨ててプイッて台所に行っちゃった。

だから、ついて行って後ろから抱きしめた。

「ごめんね。でも聞きたかったんだ、麻依の口から直接」

「…うん、わかってるよ」

ニコ、って笑ってくれた。かわい。

「ん、ありがと」
頬に軽くキスして、一緒に食器を洗って片付けた。





「お風呂ありがとう、お先にごめんね」

「ううん、じゃ俺も入ってくる」


風呂上がりの麻依は、俺んちに泊まる時専用のパジャマを着てる。

専用パジャマっていうか、俺の長T(と麻依の希望でキャミソールも)なんだけど。

部屋は充分暖かくしてるけど、そろそろトレーナーにして…あと冬はズボンもいるよな。これは麻依のサイズにしないと。

でもブラはつけさせない。
って…俺、おかしい?
彼女にこんなカッコさせるってヤバいヤツ?

でも麻依が俺のお願いを照れながらも素直に聞いてくれるんだ。
今度ワイシャツでもさせてみたい…

あー俺、やっぱやベぇヤツみたいじゃん?
でも可愛いんだからしょうがないよな!

んー、早く奥さんにしたいなー…
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