太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~
全員集合!/side麻依
あの日――
諒の生みの親である日野友美さんと会った1週間後には、もう諒から友美さんに連絡が行っていた。
「俺の気持ちは伝えたよ。俺を生かしてくれてありがとうって。あと佐伯の母さんも日野さんに会いたいって言ってたから、近い内にお互いの都合をみて会いに行こうと思うんだ」
あれから諒の顔はスッキリしている。
以前はたまに憂いのある表情を見ることがあったが、それはもうすっかりないようだ。
よかった…
でも1つだね気になることが。
「佐伯のお母さんは何て言ってるの?友美さんに対して…どう思っているのかな」
「さぁ…でも声のトーンからしたら嫌な感じではなさそうだったけど。それは麻依でも想像つかない?」
「うーん…佐伯のお母さんにお会いしたことがないから何とも言えないけど…でもとても素敵なご両親だってのはわかるよ」
「なんで?」
「諒を見たらわかるよ。ちゃんといい子に育ってるんだもん」
〝いい子〞なんて言ったらむくれるかな?
ふふっ
「いい子って」
あ、やっぱりムゥってなった!
カワイイ!
諒はどんどん表情が豊かになってる。
ソレイユに来た頃は、慣れないのとトラウマが理由で、真顔か口元で笑うくらいだったのが、今では喜怒哀楽をハッキリ出せるようになっている。
それは私が一番知っているのだけど、ソレイユのみんなや福田くんの前でもさらけ出せている。
嬉しいんだけど、私だけの諒じゃなくなるようで、ちょっと淋しくもあって…
って私、独占欲が強かったの?
知らなかった…
ま、いいや。
これ、ツンツンできるのは私の特権だから。
ふふっ、幸せ。
「俺はもう子供じゃないんだけど?」
あっ!
ツンツンしてる人差し指をパクッて咥えられちゃった。
そして…
その手首を捕まれて…
妖艶な目で私を見ながら…
舌で私の指を弄ぶ…
「…んっ…」
「…ね?子供じゃないでしょ?」
「ハイ…」
「わかればよろしい。じゃあ大人の時間の続きをしようか。こっち来て?」
「え…また…?」
「何?また、って…ヤなの?」
うっ、そんな哀しげな目を向けないで…
「ヤじゃないよ、ただ身体がもたないってだけで…」
「大丈夫!ちょっと激しいだけで優しくするから」
あれ…さっきの憂いはどこへ…
ていうかそれ、激しいのか優しいのかわかんないし。
…でもそうやって甘えてくれる諒だから許してしまうんだ。
今日は2人揃ってのお休みだもんね。
もう少し…諒の愛に包まれていたい。
「ん」
短い返事をして、「おいで?」と広げた諒の腕の中に飛び込んだ。
諒の生みの親である日野友美さんと会った1週間後には、もう諒から友美さんに連絡が行っていた。
「俺の気持ちは伝えたよ。俺を生かしてくれてありがとうって。あと佐伯の母さんも日野さんに会いたいって言ってたから、近い内にお互いの都合をみて会いに行こうと思うんだ」
あれから諒の顔はスッキリしている。
以前はたまに憂いのある表情を見ることがあったが、それはもうすっかりないようだ。
よかった…
でも1つだね気になることが。
「佐伯のお母さんは何て言ってるの?友美さんに対して…どう思っているのかな」
「さぁ…でも声のトーンからしたら嫌な感じではなさそうだったけど。それは麻依でも想像つかない?」
「うーん…佐伯のお母さんにお会いしたことがないから何とも言えないけど…でもとても素敵なご両親だってのはわかるよ」
「なんで?」
「諒を見たらわかるよ。ちゃんといい子に育ってるんだもん」
〝いい子〞なんて言ったらむくれるかな?
ふふっ
「いい子って」
あ、やっぱりムゥってなった!
カワイイ!
諒はどんどん表情が豊かになってる。
ソレイユに来た頃は、慣れないのとトラウマが理由で、真顔か口元で笑うくらいだったのが、今では喜怒哀楽をハッキリ出せるようになっている。
それは私が一番知っているのだけど、ソレイユのみんなや福田くんの前でもさらけ出せている。
嬉しいんだけど、私だけの諒じゃなくなるようで、ちょっと淋しくもあって…
って私、独占欲が強かったの?
知らなかった…
ま、いいや。
これ、ツンツンできるのは私の特権だから。
ふふっ、幸せ。
「俺はもう子供じゃないんだけど?」
あっ!
ツンツンしてる人差し指をパクッて咥えられちゃった。
そして…
その手首を捕まれて…
妖艶な目で私を見ながら…
舌で私の指を弄ぶ…
「…んっ…」
「…ね?子供じゃないでしょ?」
「ハイ…」
「わかればよろしい。じゃあ大人の時間の続きをしようか。こっち来て?」
「え…また…?」
「何?また、って…ヤなの?」
うっ、そんな哀しげな目を向けないで…
「ヤじゃないよ、ただ身体がもたないってだけで…」
「大丈夫!ちょっと激しいだけで優しくするから」
あれ…さっきの憂いはどこへ…
ていうかそれ、激しいのか優しいのかわかんないし。
…でもそうやって甘えてくれる諒だから許してしまうんだ。
今日は2人揃ってのお休みだもんね。
もう少し…諒の愛に包まれていたい。
「ん」
短い返事をして、「おいで?」と広げた諒の腕の中に飛び込んだ。