太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~

二人で旅行/side諒

そして旅行当日の12月24日――

麻依と俺は新幹線で東京へ。

今日の麻依は、焦げ茶色のワンピースにピンクベージュのコートを羽織っている。
化粧も仕事の時よりも少し華やかな色合いで、今日の服装にとても合っている。
麻依はこういうセンスというかバランスがうまいと、いつも思う。

そんなわけで、こんな可愛い麻依を見たらベタベタしたくなるのも当然で。
(いやまぁいつものことだけど)


この前の車と違って新幹線なら運転しない分、存分に麻依にベタベタできる!

…と喜んでたのに「ベタベタするのは恥ずかしいからダメ」だってさ…

ため息ついてしょげてたら、脱いだコートをお腹の辺りにかけてた麻依が、そのコートの中に俺の手を入れて握ってくれた!

「他の人に見られるのは恥ずかしいから…これで我慢して?」
って、もう可愛すぎて萌え死ぬかと思った。


んで、コートの中で麻依の手のひらや手の甲を指でつうっと撫でたりしてたら、赤い顔で手を引っ込められちゃった。

あぁ…やり過ぎた…としょげてたら、俺の耳元で「それ、感じちゃうからダメ」とか囁かれたんだけど、耳にかかる吐息にゾクゾクしてヤバかった。


車でもダメ、新幹線でもダメって、もうプライベートジェットじゃないと移動できなくない?

てか、麻依が可愛すぎるせいだ。
可愛いことばっか言うから萌え死ぬんじゃん。ムゥ


「口がムゥになってるよ?…ちゅってしたくなるからやめて?」

ってさぁ…だから耳元で囁かないで…
たまんないから。


…だから俺もやり返した。

「…いいよ?キスして?マジでさっきから麻依が可愛いすぎて俺、我慢できないんだけど。…ここで舌入れてキスしてもいい?それともトイレでえっちしちゃう?」

麻依の耳元で低めの声で囁いて、思いっきり男を出してみた。
で、最後に耳に軽いキス。

バッ!て俺を見る赤い顔がアワアワしてる。
だから、「ん?」て優しい笑みで返したら両手をほっぺに当てて俯いちゃった。

ふ、俺がそうさせたとはいえ可愛いすぎ。

こんな感じで、結局ベタベタにラブラブしながら東京に到着した。
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