太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~
「ごめんねー、遅くなって。皆さん、いらっしゃい」
「お母さん、お疲れさま」
「お邪魔してます」
お母さんに続いて、松下さんと戸田さんも入ってきた。
「戸田さん、お久しぶりです」
「いらっしゃい、麻依さん、皆さん」
「皆さん、わざわざお越しいただいてありがとうございます。麻依の母で、〝羽倉デザインオフィス〞の社長を務めております、羽倉智世です。麻依が大変お世話になっているようで、本当にありがとうございます」
私達も失礼してかけさせてもらうわね、と脇から会議用の椅子を持ってきて座ったのを見計らって話し出す。
「お母さん、諒はもう知ってるし挨拶はいいよね。こちらは私が職場でお世話になってる松島陽依さん」
ひよりんが座ったまま一礼した。
「はじめまして。松島陽依と申します。麻依さんと諒さんには公私ともに大変お世話になっております。私、麻依先輩に憧れてソレイユのフロントに入ったんです。麻依先輩の背中を見て勉強させてもらっていて毎日のお仕事が楽しいです」
「や…私の方がお世話になってるよね?」
「でも麻依に憧れてソレイユに来たのは本当なんだし。ね、陽依さん?」
「ハイッ」
「あ、それに、ひよりんは【ink:】を気に入ってくれてるんだよ」
「まぁ、それはありがとう!私も【ink:】に携わる一員として嬉しいわぁ!」
「ほんとに麻依さん、お袋さんに似てるんスね…」
「そうですよね!すごく似てらっしゃいますぅ」
「うん、よく言われるんだ。それでね、こちらが高見翔琉くん。翔琉くんは諒と同じ施行担当してるの」
「はじめまして。高見翔琉です。麻依さんと諒さんに、陽依共々かわいがってもらってます」
「翔琉くんとひよりんはお付き合いしてるの。お付き合い記念日は私達と一緒なんだよね、ふふっ」
「そうなんス」
「まあぁ、そうだったのねー!麻依は素敵な彼と素敵なお友達に囲まれて幸せね」
「うん、ふふっ」
「俺は、麻依のお母さんは会ってるけど、そちらのお二人は初めてですよね」
「あ、そうだね。写真で見せただけだもんね」
「はじめまして、佐伯 諒です。どうも写真で見られてたみたいで恥ずかしいのですが。麻依と同じ職場の支配人をしています。あ、智世さん、昨夜プロポーズをして、麻依に承諾してもらいましたので、ここでご報告させていただきます」
「あらあらあら~、それはおめでとう!そうなるとは思ってたけど、実際に聞くとやっぱり嬉しいものね。あー諒くんが私の息子になるのねー!…あ!それ?その指環!」
「うん、えへへ」
「うわぁ…素敵ね…麻依にとってもよく似合ってる!どれどれ、よく見せて?諒くんが選んだの?」
「はい、自分で選びました。これを選ぶのは他の人に関わってほしくなかったので」
「諒くん、女心わかってるわぁ…いくらジュエリーとか好みや流行りがわからないからって店員さんや友達とかに相談したり選んでもらうのはイヤよね~」
「…麻依、そういうものなの?」
「うーん、そうだね…女友達と一緒にお店に見に行くとか、女性の店員さんに選んでもらうとかは嫌かな…」
「そっか、それなら良かった。俺は、俺が選んだのを麻依に身に着けて欲しいんだ。まぁ女友達はいないけど、店員どころか男友達にだって相談しないよ」
そっか…ふふっ、嬉しいな。
「あっ!あのねお母さん、この指環【ink:platinum】なんだよ!」
「「「えっ!」」」
お母さん、松下さん、戸田さんが同時に驚いた。
さすが【ink:】関係者。
価値をよくご存知。
「【ink:platinum】でこれだけのモノって…すごいですよねぇ…私、間近で見たの初めてですぅ…うわぁこの輝き、キラッキラでキレイですぅ…」
「うん…すごいね…それに麻依さんにとても似合ってますね」
「あ、ありがとうございます…諒、ホントにすごいものみたいだね…」
「ん?そうだね、すごいものっていうか、いいものをあげたいって思ったし、それなら麻依に似合うのがいいなって、麻依を思い浮かべながら選んだんだ」
「諒…ありがとう、その気持ちが一番嬉しい」
「フ、どういたしまして」
「お母さん、お疲れさま」
「お邪魔してます」
お母さんに続いて、松下さんと戸田さんも入ってきた。
「戸田さん、お久しぶりです」
「いらっしゃい、麻依さん、皆さん」
「皆さん、わざわざお越しいただいてありがとうございます。麻依の母で、〝羽倉デザインオフィス〞の社長を務めております、羽倉智世です。麻依が大変お世話になっているようで、本当にありがとうございます」
私達も失礼してかけさせてもらうわね、と脇から会議用の椅子を持ってきて座ったのを見計らって話し出す。
「お母さん、諒はもう知ってるし挨拶はいいよね。こちらは私が職場でお世話になってる松島陽依さん」
ひよりんが座ったまま一礼した。
「はじめまして。松島陽依と申します。麻依さんと諒さんには公私ともに大変お世話になっております。私、麻依先輩に憧れてソレイユのフロントに入ったんです。麻依先輩の背中を見て勉強させてもらっていて毎日のお仕事が楽しいです」
「や…私の方がお世話になってるよね?」
「でも麻依に憧れてソレイユに来たのは本当なんだし。ね、陽依さん?」
「ハイッ」
「あ、それに、ひよりんは【ink:】を気に入ってくれてるんだよ」
「まぁ、それはありがとう!私も【ink:】に携わる一員として嬉しいわぁ!」
「ほんとに麻依さん、お袋さんに似てるんスね…」
「そうですよね!すごく似てらっしゃいますぅ」
「うん、よく言われるんだ。それでね、こちらが高見翔琉くん。翔琉くんは諒と同じ施行担当してるの」
「はじめまして。高見翔琉です。麻依さんと諒さんに、陽依共々かわいがってもらってます」
「翔琉くんとひよりんはお付き合いしてるの。お付き合い記念日は私達と一緒なんだよね、ふふっ」
「そうなんス」
「まあぁ、そうだったのねー!麻依は素敵な彼と素敵なお友達に囲まれて幸せね」
「うん、ふふっ」
「俺は、麻依のお母さんは会ってるけど、そちらのお二人は初めてですよね」
「あ、そうだね。写真で見せただけだもんね」
「はじめまして、佐伯 諒です。どうも写真で見られてたみたいで恥ずかしいのですが。麻依と同じ職場の支配人をしています。あ、智世さん、昨夜プロポーズをして、麻依に承諾してもらいましたので、ここでご報告させていただきます」
「あらあらあら~、それはおめでとう!そうなるとは思ってたけど、実際に聞くとやっぱり嬉しいものね。あー諒くんが私の息子になるのねー!…あ!それ?その指環!」
「うん、えへへ」
「うわぁ…素敵ね…麻依にとってもよく似合ってる!どれどれ、よく見せて?諒くんが選んだの?」
「はい、自分で選びました。これを選ぶのは他の人に関わってほしくなかったので」
「諒くん、女心わかってるわぁ…いくらジュエリーとか好みや流行りがわからないからって店員さんや友達とかに相談したり選んでもらうのはイヤよね~」
「…麻依、そういうものなの?」
「うーん、そうだね…女友達と一緒にお店に見に行くとか、女性の店員さんに選んでもらうとかは嫌かな…」
「そっか、それなら良かった。俺は、俺が選んだのを麻依に身に着けて欲しいんだ。まぁ女友達はいないけど、店員どころか男友達にだって相談しないよ」
そっか…ふふっ、嬉しいな。
「あっ!あのねお母さん、この指環【ink:platinum】なんだよ!」
「「「えっ!」」」
お母さん、松下さん、戸田さんが同時に驚いた。
さすが【ink:】関係者。
価値をよくご存知。
「【ink:platinum】でこれだけのモノって…すごいですよねぇ…私、間近で見たの初めてですぅ…うわぁこの輝き、キラッキラでキレイですぅ…」
「うん…すごいね…それに麻依さんにとても似合ってますね」
「あ、ありがとうございます…諒、ホントにすごいものみたいだね…」
「ん?そうだね、すごいものっていうか、いいものをあげたいって思ったし、それなら麻依に似合うのがいいなって、麻依を思い浮かべながら選んだんだ」
「諒…ありがとう、その気持ちが一番嬉しい」
「フ、どういたしまして」