太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~
「じゃあこちらもご挨拶しようか、松下」
「あっそうでした!戸田さんからどうぞ」
「僕は社長の秘書兼デザイナーの戸田佑樹です。この前、麻依さんが来られた時に一目惚れしたんだけど、出会うのが一足遅かったみたいですね」
「戸田さん、直球すぎませんかぁ?」
「そう?でも諒さんにお会いしたら、これは勝てないなって諦めがつきましたからご心配なく」
「えっと、松下ひまりといいます。今は受付しながらデザインの修行中です。社長には本当によくしていただいてますッ」
松下ひまり…
ひよりんと名前まで似てたのかぁ。
ふふっ、ご縁があるなぁ。
なんて微笑ましく思っていると、ひよりんが「あのぅ…」と口を開いた。
「違ったらごめんなさい。松下さんて、もしかして松下機械の松下社長のお嬢さんですか?」
ひよりんが口を開いた。
「はい、そうです!父は松下機械の社長をしていますが…」
「ええぇっ!?」
戸田さんが驚きの声と共に飛び退いた。
松下機械は日本で知らない人はいないと言っていいくらいの大企業。
お母さんはもちろん知ってるので驚かないけど。
「えっと、松島さんは私や父をご存知なんですか?」
「はい。松下様には、私の父と兄が大変お世話になっております。父は松島マテリアルの松島孝一郎と申します」
「陽依…?」
「あっ!松島マテリアルの社長さんですよね!じゃあ陽依さんは社長のお嬢様なんですね!」
「はい。お嬢様というか、ただの娘ですけどね、うふふ」
「「えぇえ!?」」
今度は諒と翔琉くんが飛び退いた。
松島マテリアルも松下機械と肩を並べる大企業。
私はひよりんから聞いてて知ってたけど…
「諒も翔琉くんも知らなかったの?」
2人で頭をブンッブンッて横に振ってる。
「ひまりさんのことは、以前、どこかのパーティーでお見かけしたことがあると思います。それに父からひまりさんのお名前も伺ってましたから。うふふ」
「そうなんですね、こちらこそ父が大変お世話になっております。まさかここで繋がりが持てるなんて…これも社長と麻依さんのお陰ですねッ、ふふふ」
という会話の脇で、男性陣3名がボーゼンとしてる。
「てことは…この女性3人は社長令嬢っスか…」
「あらぁ、4人よぉ?」
「社長?」
「あっそうだよね、お母さんも社長令嬢だよね」
「麻依、どういうこと?お母さんが社長なんじゃなくて?」
「お母さんのお母さん、私のおばあちゃんが羽倉ホールディングスの社長なの。あっ、今は会長だから会長令嬢か、残念」
「「「はあぁ!?」」」
『羽倉ホールディングス』
元は『羽倉紡績』だったんだけど、いつの間にかホールディングスになってたんだよね。
「麻依って…すごい環境の元で産まれたんだね…」
「そうかなぁ、そんなことないと思うけど。私、普通の学校に通ってたし、貧乏性だし」
「陽依も…そんなすげぇとこのお嬢様だったんだな…」
「そんなことないよ、私は会社とは関係ないから。今も一人暮らしで質素な生活してるでしょ?」
「松下…俺、聞いたことないけど」
「誰にも言ってないですもん。陽依さんと同じで、私も親の会社を継ぐわけでもないですし、関係ないですよ」
「………」
男性陣が押し黙った。
「まぁそんなことはさておき、そろそろランチに行きましょ!」
「あっそうでした!戸田さんからどうぞ」
「僕は社長の秘書兼デザイナーの戸田佑樹です。この前、麻依さんが来られた時に一目惚れしたんだけど、出会うのが一足遅かったみたいですね」
「戸田さん、直球すぎませんかぁ?」
「そう?でも諒さんにお会いしたら、これは勝てないなって諦めがつきましたからご心配なく」
「えっと、松下ひまりといいます。今は受付しながらデザインの修行中です。社長には本当によくしていただいてますッ」
松下ひまり…
ひよりんと名前まで似てたのかぁ。
ふふっ、ご縁があるなぁ。
なんて微笑ましく思っていると、ひよりんが「あのぅ…」と口を開いた。
「違ったらごめんなさい。松下さんて、もしかして松下機械の松下社長のお嬢さんですか?」
ひよりんが口を開いた。
「はい、そうです!父は松下機械の社長をしていますが…」
「ええぇっ!?」
戸田さんが驚きの声と共に飛び退いた。
松下機械は日本で知らない人はいないと言っていいくらいの大企業。
お母さんはもちろん知ってるので驚かないけど。
「えっと、松島さんは私や父をご存知なんですか?」
「はい。松下様には、私の父と兄が大変お世話になっております。父は松島マテリアルの松島孝一郎と申します」
「陽依…?」
「あっ!松島マテリアルの社長さんですよね!じゃあ陽依さんは社長のお嬢様なんですね!」
「はい。お嬢様というか、ただの娘ですけどね、うふふ」
「「えぇえ!?」」
今度は諒と翔琉くんが飛び退いた。
松島マテリアルも松下機械と肩を並べる大企業。
私はひよりんから聞いてて知ってたけど…
「諒も翔琉くんも知らなかったの?」
2人で頭をブンッブンッて横に振ってる。
「ひまりさんのことは、以前、どこかのパーティーでお見かけしたことがあると思います。それに父からひまりさんのお名前も伺ってましたから。うふふ」
「そうなんですね、こちらこそ父が大変お世話になっております。まさかここで繋がりが持てるなんて…これも社長と麻依さんのお陰ですねッ、ふふふ」
という会話の脇で、男性陣3名がボーゼンとしてる。
「てことは…この女性3人は社長令嬢っスか…」
「あらぁ、4人よぉ?」
「社長?」
「あっそうだよね、お母さんも社長令嬢だよね」
「麻依、どういうこと?お母さんが社長なんじゃなくて?」
「お母さんのお母さん、私のおばあちゃんが羽倉ホールディングスの社長なの。あっ、今は会長だから会長令嬢か、残念」
「「「はあぁ!?」」」
『羽倉ホールディングス』
元は『羽倉紡績』だったんだけど、いつの間にかホールディングスになってたんだよね。
「麻依って…すごい環境の元で産まれたんだね…」
「そうかなぁ、そんなことないと思うけど。私、普通の学校に通ってたし、貧乏性だし」
「陽依も…そんなすげぇとこのお嬢様だったんだな…」
「そんなことないよ、私は会社とは関係ないから。今も一人暮らしで質素な生活してるでしょ?」
「松下…俺、聞いたことないけど」
「誰にも言ってないですもん。陽依さんと同じで、私も親の会社を継ぐわけでもないですし、関係ないですよ」
「………」
男性陣が押し黙った。
「まぁそんなことはさておき、そろそろランチに行きましょ!」