太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~
素直に…/side麻依
…………
ん……寝てた…?
私、ナナとエマとハワイアン女子会してたのに…
あれ?ここ…諒の部屋、だよね…
え?どうしたんだっけ…
えーと…スマホスマホ…
あ、ナナエマからメール来てる…
…………
そうなんだ…
諒が迎えに来てくれたんだ…
あれ、そういえば夢の中で諒に抱きついたような…
あっ、ナナとエマ…諒に何か言ったかな…
後で諒に聞かなきゃ…
ていうか、ちゃんとお話ししないとね。
逃げてちゃダメだよね。
でも諒はどこで寝てるんだろう。
私だけベッド使っちゃって申し訳なかったな…
シャワーしてお化粧も落となさきゃ…
ベッドから降りてリビングに向かうと、ソファで諒が横になっていた。
その脇にしゃがみ、寝てる諒に声をかけた。
「諒…、諒?」
「ん……あ、麻依…起きた?」
寝起きのちょっと掠れた…愛しい声。
「うん…ごめんね、迎えに来てもらった上にベッドまで占領しちゃって…」
「そんなこと気にしないで、俺が迎えに行きたかっただけだから。あ、お風呂準備するよ」
諒が起きようとするから、慌てて止めた。
「いいの、シャワーだけ使わせてもらうね。諒はまだお休みしてていいからね」
「ん、じゃあシャワーしてさっぱりしておいで」
優しい表情と声に安堵した。
「ありがとう」
とりあえず…普通に話せてよかった…
私、やっぱり諒が好き…
大好き…
シャワーして…落ち着いたら話そう。
私の気持ちを。