太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~
「じゃあ始めるね」
「うん。あ、こういうのって動いたらダメなんだよね?」
「大きく変わらなければ俺は気にしないよ。でも姿勢が辛くなったらすぐに言ってな」
「ありがとう。あ…黙ってた方がいい?」
「いや、話しながらにしよ?黙ってじっとしてるの大変だろ?」
「うん、黙ってたらなんか息止めちゃいそう。ふふ、諒は優しいね」
「優しくしたいのは麻依だけだよ」
デッサン用の鉛筆を走らせる音が部屋に響き、そのリズムと音色が耳に心地よい。
「でも…ミキさんにも優しかったよ。きれいだとか…褒めてたし…」
「そう見えたのか…はぁ……あれは俺の社交辞令だったんだけどね…まぁ無碍にできないってのもあったけど、俺、そういうの上手くないから、言い方のさじ加減がよくわからなくて…」
「そうなの?そうは見えなくて…ごめんね。でも諒があの調子で社交辞令してたら、勘違いする女の子がたくさんいそうだね」
「マジで!?…俺、そんなにヘタなの?」
「逆、逆。社交辞令に見えないほど上手ってこと。あ、勘違いっていうか、カッコいい諒に『きれい』とか『可愛い』なんて言われたら、社交辞令ってわかってても本気にしたくなるのかも」
「えー…じゃあ俺、社交辞令しない方がいいな…要らぬ勘違いなんてされたくねぇし」
「普通にしてたらいいんじゃない?特別なことは言わずに」
「んー…普通か…その普通がよくわかんなくてさ、なんか考え過ぎちゃって。そっか…なんか裏目に出ちゃったんだな、今回のは…」
「裏目?」
「俺さ、元々誰に対しても社交辞令とかあまり考えたことなかったんだよね。ただ当たり障りなく付き合うくらいで。でも麻依と付き合うようになって、麻依の大人の対応スキルに圧倒されてさ。俺も麻依に見合う男にならなきゃな、って思って」
「それで社交辞令?」
「そ。大失敗だったけどね」
そうだったんだ…
そのままで充分大人の対応ができてるのにね。
こうして頑張ってくれる諒が愛しくて愛しくて…すぐにでも抱きしめたくなる。
…けど今は動けないから後でね。
「諒は今のままで充分大人だよ?…じゃあ…社交辞令って考えるんじゃなくて、仕事の延長みたいな挨拶でいいんじゃないかな」
「なるほど、仕事の延長か……それ、すげぇわかりやすい具体例!そう考えたらいいのか!さすが麻依、俺のことよくわかってくれてるなっ!」
すごく嬉しそうな諒の顔を見たら私も嬉しくなっちゃう。ふふ。
…こうして普通に話してるけど、やっぱり恥ずかしさはあって。
だからあまり諒の顔を見ないようにしてるんだけど…
たまに目が合うとパッと逸らしちゃう。
真剣な眼差しの諒が男らしくてかっこよくて…素敵で…
胸がきゅうってなるたびに、自分のこんな姿を見られてることを意識しちゃって、お腹の奥のあたりがきゅうきゅうとせわしなくなる…
もぉ…見ないで…
って見なきゃ描けないよね。
はぁ…なんか体がヘンな感じ…
「…麻依、大丈夫?ちょっと休憩しようか」
「ん…そうする」
ポーズの姿勢を崩しソファに座り直していると、諒がペットボトルの紅茶を持ってきてくれた。
「ありがとう」
キャップを開けて口をつけて飲んでいたら、ペットボトルを持ってる腕の力がフッと抜けて、ちょっとだけ口元からこぼれてしまった。
「ぁあっ」
私の口元から流れ落ちるいくらかの紅茶は、鎖骨から胸の谷間を伝い、下へ降りていく。
「ごめんね、タオルか何か…」
拭くものを探そうとしたが、その前に、流れた紅茶を諒の唇が追い、舌で舐めとっていく。
「ん…」
その感触にちょっと感じちゃう。
お腹のあたりでリップ音を鳴らした諒が顔を上げた。
「ふ、おいし」
優しい笑顔だけど…
目の奥に男の色気を漂わせてて…
それだけでお腹の奥がぎゅんっと疼く。
ハッ!…ダメダメ、こんな気持ちじゃモデルは務まらないって。
「あっごめんね、シャツとブランケット、汚れなか…んんっ」
…言い終わらない内に、諒に唇を塞がれた。
頭をソファの背もたれに押し付けられてるから逃げることもできない。
そんな状況で、二人の触れ合う唇と絡め合う舌から発せられる水音と諒の想いの熱さに、更に欲情を掻き立てられてしまう私はおかしいだろうか。
…このまま諒に身を委ねたい…
諒の手が私の太ももをするりと撫でると身体がびくんと反応する。
両膝を割られたくなくて頑なに閉じていたが、太ももの間の隙間から指が滑り込んできた。
あっ…
「フ…まだキスしかしてないのに、どうしてもうこんなに溢れてるの?…俺に見られててこうなったの?」
優しくも妖艶な目で私を見る。
「…っ」
だから知られたくなかったのに…
触られてもないのに身体が反応しちゃうとか…
恥ずかしくて恥ずかしくて…
何も言えなくて……俯いた。
でも、諒が教えてくれた。
「ふ…麻依だけじゃないよ、俺もだから」
「…え?」
顔を上げて諒を見ると、私の手を取り、スウェットのズボンの上から、諒の…彼自身に手のひらを当てられ、その上から諒の手で包まれて、私の手はそれを握る形になった。
…固くておっきくて…温かい…
「俺も…真面目に描きたかったのに…麻依が色っぽすぎてずっとこんなだった。ね、麻依と一緒」
と言われて、カアッと顔が赤くなるのがわかった。
すると、諒が私の手をそっと離した。
「麻依に直接…さわってほしい」
妖艶な男の目なのに懇願する諒がたまらなく愛しくて…
私から諒にキスをして言った。
「ん…さわらせて…」
そうお願いすると、諒がズボンと下着をずらしてくれた。
…そそり立つそれを、さっきと同じようにそっと握ってみると諒がピクリと震えた。
…わ……熱い…
少しだけキュッと握る…
「ん…」
「あっごめんね、痛かった?」
「や…感じただけ。ね、こうしてみて…?」
私の手を諒の手がぎゅっと包み、諒がその手を動かす。
「こんなにきつくしていいの?」
「ん…いいの、大丈夫だから…てか、麻依の中はもっとキツいからね?」
諒の手が離れて私の手だけになった。
さっきの力加減で動かしてみると、諒が顔を歪めた。
「っごめん、麻依にされてるのが…嬉しいのと…気持ちよくて……っ」
こんな風に私で気持ちよくなってくれてるのが嬉しくて…もっと気持ちよくしてあげたいって、思ったから…
そっと、口をつけた。
でも私はまだしたことがなくて…
いつかの雑誌の特集記事で見た知識しかないけど、その記憶を辿って、私なりに愛したい。
「ま…い……してくれるの?」
口を離して諒を見上げる。
「ん…ただ…したことないから気持ちよくしてあげられるかわからないけど…」
「俺が初めて?」
「うん…ごめんね、ヘタだと思う」
「ちなみに俺されるのも初めてだから」
「ホント!?」
「ホント。マジで初めて」
「…私が初めてなんて…嬉しいな」
「麻依…俺もマジで嬉しいんだけど…やべぇ…すげぇ嬉しい…ありがとう」
頭を撫でてくれる大きな手に安心する。
私はまたそっと口をつけて、唇と舌で…彼を愛した。
「うん。あ、こういうのって動いたらダメなんだよね?」
「大きく変わらなければ俺は気にしないよ。でも姿勢が辛くなったらすぐに言ってな」
「ありがとう。あ…黙ってた方がいい?」
「いや、話しながらにしよ?黙ってじっとしてるの大変だろ?」
「うん、黙ってたらなんか息止めちゃいそう。ふふ、諒は優しいね」
「優しくしたいのは麻依だけだよ」
デッサン用の鉛筆を走らせる音が部屋に響き、そのリズムと音色が耳に心地よい。
「でも…ミキさんにも優しかったよ。きれいだとか…褒めてたし…」
「そう見えたのか…はぁ……あれは俺の社交辞令だったんだけどね…まぁ無碍にできないってのもあったけど、俺、そういうの上手くないから、言い方のさじ加減がよくわからなくて…」
「そうなの?そうは見えなくて…ごめんね。でも諒があの調子で社交辞令してたら、勘違いする女の子がたくさんいそうだね」
「マジで!?…俺、そんなにヘタなの?」
「逆、逆。社交辞令に見えないほど上手ってこと。あ、勘違いっていうか、カッコいい諒に『きれい』とか『可愛い』なんて言われたら、社交辞令ってわかってても本気にしたくなるのかも」
「えー…じゃあ俺、社交辞令しない方がいいな…要らぬ勘違いなんてされたくねぇし」
「普通にしてたらいいんじゃない?特別なことは言わずに」
「んー…普通か…その普通がよくわかんなくてさ、なんか考え過ぎちゃって。そっか…なんか裏目に出ちゃったんだな、今回のは…」
「裏目?」
「俺さ、元々誰に対しても社交辞令とかあまり考えたことなかったんだよね。ただ当たり障りなく付き合うくらいで。でも麻依と付き合うようになって、麻依の大人の対応スキルに圧倒されてさ。俺も麻依に見合う男にならなきゃな、って思って」
「それで社交辞令?」
「そ。大失敗だったけどね」
そうだったんだ…
そのままで充分大人の対応ができてるのにね。
こうして頑張ってくれる諒が愛しくて愛しくて…すぐにでも抱きしめたくなる。
…けど今は動けないから後でね。
「諒は今のままで充分大人だよ?…じゃあ…社交辞令って考えるんじゃなくて、仕事の延長みたいな挨拶でいいんじゃないかな」
「なるほど、仕事の延長か……それ、すげぇわかりやすい具体例!そう考えたらいいのか!さすが麻依、俺のことよくわかってくれてるなっ!」
すごく嬉しそうな諒の顔を見たら私も嬉しくなっちゃう。ふふ。
…こうして普通に話してるけど、やっぱり恥ずかしさはあって。
だからあまり諒の顔を見ないようにしてるんだけど…
たまに目が合うとパッと逸らしちゃう。
真剣な眼差しの諒が男らしくてかっこよくて…素敵で…
胸がきゅうってなるたびに、自分のこんな姿を見られてることを意識しちゃって、お腹の奥のあたりがきゅうきゅうとせわしなくなる…
もぉ…見ないで…
って見なきゃ描けないよね。
はぁ…なんか体がヘンな感じ…
「…麻依、大丈夫?ちょっと休憩しようか」
「ん…そうする」
ポーズの姿勢を崩しソファに座り直していると、諒がペットボトルの紅茶を持ってきてくれた。
「ありがとう」
キャップを開けて口をつけて飲んでいたら、ペットボトルを持ってる腕の力がフッと抜けて、ちょっとだけ口元からこぼれてしまった。
「ぁあっ」
私の口元から流れ落ちるいくらかの紅茶は、鎖骨から胸の谷間を伝い、下へ降りていく。
「ごめんね、タオルか何か…」
拭くものを探そうとしたが、その前に、流れた紅茶を諒の唇が追い、舌で舐めとっていく。
「ん…」
その感触にちょっと感じちゃう。
お腹のあたりでリップ音を鳴らした諒が顔を上げた。
「ふ、おいし」
優しい笑顔だけど…
目の奥に男の色気を漂わせてて…
それだけでお腹の奥がぎゅんっと疼く。
ハッ!…ダメダメ、こんな気持ちじゃモデルは務まらないって。
「あっごめんね、シャツとブランケット、汚れなか…んんっ」
…言い終わらない内に、諒に唇を塞がれた。
頭をソファの背もたれに押し付けられてるから逃げることもできない。
そんな状況で、二人の触れ合う唇と絡め合う舌から発せられる水音と諒の想いの熱さに、更に欲情を掻き立てられてしまう私はおかしいだろうか。
…このまま諒に身を委ねたい…
諒の手が私の太ももをするりと撫でると身体がびくんと反応する。
両膝を割られたくなくて頑なに閉じていたが、太ももの間の隙間から指が滑り込んできた。
あっ…
「フ…まだキスしかしてないのに、どうしてもうこんなに溢れてるの?…俺に見られててこうなったの?」
優しくも妖艶な目で私を見る。
「…っ」
だから知られたくなかったのに…
触られてもないのに身体が反応しちゃうとか…
恥ずかしくて恥ずかしくて…
何も言えなくて……俯いた。
でも、諒が教えてくれた。
「ふ…麻依だけじゃないよ、俺もだから」
「…え?」
顔を上げて諒を見ると、私の手を取り、スウェットのズボンの上から、諒の…彼自身に手のひらを当てられ、その上から諒の手で包まれて、私の手はそれを握る形になった。
…固くておっきくて…温かい…
「俺も…真面目に描きたかったのに…麻依が色っぽすぎてずっとこんなだった。ね、麻依と一緒」
と言われて、カアッと顔が赤くなるのがわかった。
すると、諒が私の手をそっと離した。
「麻依に直接…さわってほしい」
妖艶な男の目なのに懇願する諒がたまらなく愛しくて…
私から諒にキスをして言った。
「ん…さわらせて…」
そうお願いすると、諒がズボンと下着をずらしてくれた。
…そそり立つそれを、さっきと同じようにそっと握ってみると諒がピクリと震えた。
…わ……熱い…
少しだけキュッと握る…
「ん…」
「あっごめんね、痛かった?」
「や…感じただけ。ね、こうしてみて…?」
私の手を諒の手がぎゅっと包み、諒がその手を動かす。
「こんなにきつくしていいの?」
「ん…いいの、大丈夫だから…てか、麻依の中はもっとキツいからね?」
諒の手が離れて私の手だけになった。
さっきの力加減で動かしてみると、諒が顔を歪めた。
「っごめん、麻依にされてるのが…嬉しいのと…気持ちよくて……っ」
こんな風に私で気持ちよくなってくれてるのが嬉しくて…もっと気持ちよくしてあげたいって、思ったから…
そっと、口をつけた。
でも私はまだしたことがなくて…
いつかの雑誌の特集記事で見た知識しかないけど、その記憶を辿って、私なりに愛したい。
「ま…い……してくれるの?」
口を離して諒を見上げる。
「ん…ただ…したことないから気持ちよくしてあげられるかわからないけど…」
「俺が初めて?」
「うん…ごめんね、ヘタだと思う」
「ちなみに俺されるのも初めてだから」
「ホント!?」
「ホント。マジで初めて」
「…私が初めてなんて…嬉しいな」
「麻依…俺もマジで嬉しいんだけど…やべぇ…すげぇ嬉しい…ありがとう」
頭を撫でてくれる大きな手に安心する。
私はまたそっと口をつけて、唇と舌で…彼を愛した。