太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~
「はい、今日はブルーマウンテン」
「ありがとう。んー、いい香り~」
「おやつはマカロンね」
「いただきまーす。黄色いんだね。…ん?レモンだ!すごい、甘いのにレモンの香りと酸味が美味しい!」
「でしょ?この酸味はなかなかないんだよね」
私の反応に諒もニコニコ顔。
「でも、ホントに諒のマカロンアンテナはすごいよね。仕事並の情報収集能力っていうか」
「あはは、そう?あ、仕事といえばさ…」
「うん」
「麻依はエンバーミングって知ってる?」
「うん、ご遺体を修復したり長期保存処理するのでしょ?」
「そう、そのエンバーミング。実は俺、少し前に施行担当した時に相談されたことがあってさ」
「相談て、エンバーミングの?」
「そう、本来喪主にあたる人がアフリカで医療の仕事してて、すぐに帰って来られなくて。それでできないかって相談されてね。でもウチでは取り扱った事がないし、支社長や社長にも聞いてみたけどやっぱ無理でさ」
「そうだね…扱ったことはないよね」
「確かにこっちは地方だし、エンバーミングの需要はほとんどないんだけど、でも今後また依頼があったら何とかならないかなと思って社長に相談したんだ」
「うん」
「したら社長も気にはなってたみたいでさ。他の支社でもお客からの声はあったらしくて。それで社長が調べたらここの県にはエンバーミングの業者がないみたいでね」
「そういう専門のとこじゃなきゃできないもんね」
「それで、社長が県やそっちの協会とかに掛け合って、うちの会社でセンターを作るって言い出してさ」
「さすが、社長ならやりかねないね」
「それで、俺もそのプロジェクトに呼ばれたんだ」
「え…そうなの?」
「うん。まぁ呼ばれたって言っても普段はソレイユで働いて、ミーティングとか県に出向くとかそういう時だけ駆り出される、みたいな感じだけどね」
「そうなんだ、よかった…ソレイユ辞めちゃうのかと思った」
「大丈夫、俺はセンター立ち上げのためのプロジェクトに関わるだけで、エンバーマーになるわけでも今の仕事を辞めるわけでもないから。それに…俺は麻依から離れるくらいなら会社辞めるから」
「!」
「本気。甘ちゃんな考えって言われるかもだけど、麻依と離れるのはイヤなんだ」
「…ありがとう」
「ん…それでさ、プロジェクトに入っちゃうとソレイユの施行担当の仕事に少し穴が空くだろ?それで、支配人は俺のままで、施行担当を1人増やすことにしたんだ」
「そうなんだ!」
「まだ誰にも言ってないんだけどね。それで、誰だと思う?」
「その言い方だと、私も知ってる人なんだ?」
「そ、麻依がよく知ってる人だよ?同期だしね」
「え?…福田くん!?」
「ピンポーン、正解」
「えぇ!?ちょっと驚き…。でも…諒はいいの?」
「ん、智さんならね。信用してるから」
「そうなんだ…あ!それでここ最近、こっちの研修が多かったの?」
「さすが。鋭いねー」
最近やたらとソレイユに来ると思ったら…なるほど。
「そっか…何かうるさくなりそう…」
「あははは、智さんが来るイメージはそうなんだ!…ハハ、よかった、麻依が智さんを意識してなくて…」
「何で私が福田くんを意識するの?」
「…智さんに聞いたんだ。麻依に告白したけど断られたって」
「そうなんだ」
「うん…本気で告白したって」
「確かにいつもの告白の感じとは違ってたけどね」
「いつもの!? そんな頻繁に告白されてたの!?」
「うん…頻繁てほどじゃないけど、付き合ってくれ、ってのは何となく恒例化してたかも」
「マジか…。でもさ…俺が言うのも変だけど、智さんてああ見えていい男なのに、麻依は付き合うとか考えたことないの?」
「うん、ないかな」
「ふ、即答だね。でもなんで?」
「んー…告白してきても、断ったらそのうち彼女作ってることもあったし、私には本気じゃないんだろうな、って思ってたから、かなぁ」
「…じゃあもし早い段階で智さんが本気で麻依に告白してたら…智さんと付き合ってた?」
「んー、どうかな…たぶん付き合ってないと思う。…でもその時の私の状況と気持ちによるから、何とも言えないけど」
「そっか…じゃあ智さんに感謝だな。今まで本気で麻依にぶつかっていかなかったから、麻依が相手にしなかったんだろうし。…でも今回は本気の告白されたんでしょ?…意識しない?」
「意識なんてしないよ?私…トラウマがあってから福田くんも他の人も全然男の人って意識してなくて。…でも諒だけは違ってたの。諒に出逢ってから自分でも気付かない内に諒を男の人として意識し始めててドキドキして…告白されて嬉しかったんだ。だから男の人として意識してるのは、今もこれからも諒だけだから大丈夫だよ、ふふっ」
諒は私がどれだけ諒の事を好きなのか、わかってないなぁ。
「麻依…あーもう可愛すぎ!ダメ!もう一回抱く!」
「やっ…ダメだって!……んんっ…」
私のスイッチの入れ方を熟知した諒の前では抵抗も意味をなさず…
しこたま可愛がられちゃいました。
明日は二人とも仕事なのに…体力もつかな…ふふっ
「ありがとう。んー、いい香り~」
「おやつはマカロンね」
「いただきまーす。黄色いんだね。…ん?レモンだ!すごい、甘いのにレモンの香りと酸味が美味しい!」
「でしょ?この酸味はなかなかないんだよね」
私の反応に諒もニコニコ顔。
「でも、ホントに諒のマカロンアンテナはすごいよね。仕事並の情報収集能力っていうか」
「あはは、そう?あ、仕事といえばさ…」
「うん」
「麻依はエンバーミングって知ってる?」
「うん、ご遺体を修復したり長期保存処理するのでしょ?」
「そう、そのエンバーミング。実は俺、少し前に施行担当した時に相談されたことがあってさ」
「相談て、エンバーミングの?」
「そう、本来喪主にあたる人がアフリカで医療の仕事してて、すぐに帰って来られなくて。それでできないかって相談されてね。でもウチでは取り扱った事がないし、支社長や社長にも聞いてみたけどやっぱ無理でさ」
「そうだね…扱ったことはないよね」
「確かにこっちは地方だし、エンバーミングの需要はほとんどないんだけど、でも今後また依頼があったら何とかならないかなと思って社長に相談したんだ」
「うん」
「したら社長も気にはなってたみたいでさ。他の支社でもお客からの声はあったらしくて。それで社長が調べたらここの県にはエンバーミングの業者がないみたいでね」
「そういう専門のとこじゃなきゃできないもんね」
「それで、社長が県やそっちの協会とかに掛け合って、うちの会社でセンターを作るって言い出してさ」
「さすが、社長ならやりかねないね」
「それで、俺もそのプロジェクトに呼ばれたんだ」
「え…そうなの?」
「うん。まぁ呼ばれたって言っても普段はソレイユで働いて、ミーティングとか県に出向くとかそういう時だけ駆り出される、みたいな感じだけどね」
「そうなんだ、よかった…ソレイユ辞めちゃうのかと思った」
「大丈夫、俺はセンター立ち上げのためのプロジェクトに関わるだけで、エンバーマーになるわけでも今の仕事を辞めるわけでもないから。それに…俺は麻依から離れるくらいなら会社辞めるから」
「!」
「本気。甘ちゃんな考えって言われるかもだけど、麻依と離れるのはイヤなんだ」
「…ありがとう」
「ん…それでさ、プロジェクトに入っちゃうとソレイユの施行担当の仕事に少し穴が空くだろ?それで、支配人は俺のままで、施行担当を1人増やすことにしたんだ」
「そうなんだ!」
「まだ誰にも言ってないんだけどね。それで、誰だと思う?」
「その言い方だと、私も知ってる人なんだ?」
「そ、麻依がよく知ってる人だよ?同期だしね」
「え?…福田くん!?」
「ピンポーン、正解」
「えぇ!?ちょっと驚き…。でも…諒はいいの?」
「ん、智さんならね。信用してるから」
「そうなんだ…あ!それでここ最近、こっちの研修が多かったの?」
「さすが。鋭いねー」
最近やたらとソレイユに来ると思ったら…なるほど。
「そっか…何かうるさくなりそう…」
「あははは、智さんが来るイメージはそうなんだ!…ハハ、よかった、麻依が智さんを意識してなくて…」
「何で私が福田くんを意識するの?」
「…智さんに聞いたんだ。麻依に告白したけど断られたって」
「そうなんだ」
「うん…本気で告白したって」
「確かにいつもの告白の感じとは違ってたけどね」
「いつもの!? そんな頻繁に告白されてたの!?」
「うん…頻繁てほどじゃないけど、付き合ってくれ、ってのは何となく恒例化してたかも」
「マジか…。でもさ…俺が言うのも変だけど、智さんてああ見えていい男なのに、麻依は付き合うとか考えたことないの?」
「うん、ないかな」
「ふ、即答だね。でもなんで?」
「んー…告白してきても、断ったらそのうち彼女作ってることもあったし、私には本気じゃないんだろうな、って思ってたから、かなぁ」
「…じゃあもし早い段階で智さんが本気で麻依に告白してたら…智さんと付き合ってた?」
「んー、どうかな…たぶん付き合ってないと思う。…でもその時の私の状況と気持ちによるから、何とも言えないけど」
「そっか…じゃあ智さんに感謝だな。今まで本気で麻依にぶつかっていかなかったから、麻依が相手にしなかったんだろうし。…でも今回は本気の告白されたんでしょ?…意識しない?」
「意識なんてしないよ?私…トラウマがあってから福田くんも他の人も全然男の人って意識してなくて。…でも諒だけは違ってたの。諒に出逢ってから自分でも気付かない内に諒を男の人として意識し始めててドキドキして…告白されて嬉しかったんだ。だから男の人として意識してるのは、今もこれからも諒だけだから大丈夫だよ、ふふっ」
諒は私がどれだけ諒の事を好きなのか、わかってないなぁ。
「麻依…あーもう可愛すぎ!ダメ!もう一回抱く!」
「やっ…ダメだって!……んんっ…」
私のスイッチの入れ方を熟知した諒の前では抵抗も意味をなさず…
しこたま可愛がられちゃいました。
明日は二人とも仕事なのに…体力もつかな…ふふっ