太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~
新たな仲間@福田 智/side諒
智さんがソレイユに来る計画は、社長と支社長と智さん、そして支配人の俺しか知らない事項だった。
でも、もう情報解禁OKになったから、最初に麻依に話したんだ。
正直なところ…これを話したら、麻依の気持ちが智さんに揺るがないかってちょっと不安はあった。
実は以前、智さんがソレイユの研修に来た日の夜に、俺の部屋で家飲みしたんだ。二人で。
その時に開口一番、式場での一件を「もう麻依にあんな顔させんな」と叱られた。
(俺、何人の人から叱られるんだろう…いや俺が悪いのは百も承知だけど)
ていうか何で麻依って呼んでんの!? って聞いたら『そう呼ばせてくれ』って頼んだんだって。
で、麻依は了承はしたけど『諒が何て言うかわからない』と言われた、と。
んー…嫌だけど…嫌だけど…
智さんなら…許す…しかないよな…クッ…
そして…
幸成さんの言葉を借りれば〝麻依の気持ちが脆くなった隙〞に、麻依に本気で告白したと聞いた。
でも『気持ちには応えられない』とすっぱり断られた、と…
その話をした時の智さんが、それまでの智さんとちょっと違っていて、本当に本気だったんだ…と、怖くなった。
いつも自虐キャラで周りを盛り上げてるけど、智さんは見た目もいい上に気遣いができて、誰にでも分け隔てなくサバサバしていて、明らかにイイ男だから。
現に俺も1社で智さんにお世話になっている時に、智さんが告白されているのを何度も見ている。
でもいずれも断っていた。
それは…麻依のことが好きだったから…
そんな人が本気を出した。
…最後の、最大のチャンスに掛けた。
いくら麻依でも、断ったとはいえ男として気になったりするんじゃないか…そんな心配があった。
でも智さんは俺に言った。
「麻依には本気でぶつかったけどキッパリ断られた。ぶっちゃけさ、断った時の麻依がすげぇ心の綺麗な大人の女でさ…こいつはこんなにむっちゃイイ女で可愛い女だったのかって初めて気付かされた。これ、惚れない男はいねーだろ、って。マジで抱きてぇって思った。俺のものにしてぇと思った」
「……」
「…けどさ、アイツの心ン中はぜーんぶお前しかいないワケよ。そんな女を抱いたところで虚しくなるだけだしよ…流石に諦めついた」
「……」
「はぁ…もう敵わねぇよ、お前には。…それでよ、麻依のことはもう女として追いかけることはしないけど、俺、男とか女とか関係なく一人の人間としてアイツを尊敬してるし好きなんだ。諒のことを尊敬してんのと同じ感覚な。…だからこれからもお前と同じように麻依とも仲良くさせてくれよ」
「智さん…」
「あっそうだ。俺、麻依に『智くん』て呼ばせたからな」
「あぁ、それは麻依がいいなら構わないけど…」
「嫌じゃねぇの?」
「まぁ…麻依が智さんに惚れなきゃいいだけだし」
「そんなこと言う諒なんてプンだ。…あーあ、麻依が俺に惚れて諒から鞍替えしてくんねぇかなー」
「ないですね。一生」
「…お前、すげーよな。マジでここまで人間変わると思わなかったぜ」
「まぁ…それは俺も同感です。それも全部麻依のおかげですけどね。麻依と出逢って俺は変わって、俺の人生もそれまで考えられなかったものになっていきましたからね。だからすごいのは麻依です」
「…いや、お前らだからなんだろうな。相乗効果っつーか、諒と麻依だからお互いに惹かれて気付かされるものがあったんだろうな。あいつも変わったもん、お前と出逢ってから。…羨ましいよ、そんな相手に出逢えたことがさ」
「智さん…」
でも、もう情報解禁OKになったから、最初に麻依に話したんだ。
正直なところ…これを話したら、麻依の気持ちが智さんに揺るがないかってちょっと不安はあった。
実は以前、智さんがソレイユの研修に来た日の夜に、俺の部屋で家飲みしたんだ。二人で。
その時に開口一番、式場での一件を「もう麻依にあんな顔させんな」と叱られた。
(俺、何人の人から叱られるんだろう…いや俺が悪いのは百も承知だけど)
ていうか何で麻依って呼んでんの!? って聞いたら『そう呼ばせてくれ』って頼んだんだって。
で、麻依は了承はしたけど『諒が何て言うかわからない』と言われた、と。
んー…嫌だけど…嫌だけど…
智さんなら…許す…しかないよな…クッ…
そして…
幸成さんの言葉を借りれば〝麻依の気持ちが脆くなった隙〞に、麻依に本気で告白したと聞いた。
でも『気持ちには応えられない』とすっぱり断られた、と…
その話をした時の智さんが、それまでの智さんとちょっと違っていて、本当に本気だったんだ…と、怖くなった。
いつも自虐キャラで周りを盛り上げてるけど、智さんは見た目もいい上に気遣いができて、誰にでも分け隔てなくサバサバしていて、明らかにイイ男だから。
現に俺も1社で智さんにお世話になっている時に、智さんが告白されているのを何度も見ている。
でもいずれも断っていた。
それは…麻依のことが好きだったから…
そんな人が本気を出した。
…最後の、最大のチャンスに掛けた。
いくら麻依でも、断ったとはいえ男として気になったりするんじゃないか…そんな心配があった。
でも智さんは俺に言った。
「麻依には本気でぶつかったけどキッパリ断られた。ぶっちゃけさ、断った時の麻依がすげぇ心の綺麗な大人の女でさ…こいつはこんなにむっちゃイイ女で可愛い女だったのかって初めて気付かされた。これ、惚れない男はいねーだろ、って。マジで抱きてぇって思った。俺のものにしてぇと思った」
「……」
「…けどさ、アイツの心ン中はぜーんぶお前しかいないワケよ。そんな女を抱いたところで虚しくなるだけだしよ…流石に諦めついた」
「……」
「はぁ…もう敵わねぇよ、お前には。…それでよ、麻依のことはもう女として追いかけることはしないけど、俺、男とか女とか関係なく一人の人間としてアイツを尊敬してるし好きなんだ。諒のことを尊敬してんのと同じ感覚な。…だからこれからもお前と同じように麻依とも仲良くさせてくれよ」
「智さん…」
「あっそうだ。俺、麻依に『智くん』て呼ばせたからな」
「あぁ、それは麻依がいいなら構わないけど…」
「嫌じゃねぇの?」
「まぁ…麻依が智さんに惚れなきゃいいだけだし」
「そんなこと言う諒なんてプンだ。…あーあ、麻依が俺に惚れて諒から鞍替えしてくんねぇかなー」
「ないですね。一生」
「…お前、すげーよな。マジでここまで人間変わると思わなかったぜ」
「まぁ…それは俺も同感です。それも全部麻依のおかげですけどね。麻依と出逢って俺は変わって、俺の人生もそれまで考えられなかったものになっていきましたからね。だからすごいのは麻依です」
「…いや、お前らだからなんだろうな。相乗効果っつーか、諒と麻依だからお互いに惹かれて気付かされるものがあったんだろうな。あいつも変わったもん、お前と出逢ってから。…羨ましいよ、そんな相手に出逢えたことがさ」
「智さん…」