太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~
「…麻依…お前マジでペース早くねぇか?」
「いや?ねぇ諒、私いつもこんなものだよね?」
「ん、そうだね」
「…マジで酔い潰れるぞ?まぁ諒の家だからいいけど、二日酔いするぞ?」
「あぁうん、気を付けるよ。あ、おつまみ少なくなったから、チーズ焼こうか」
「いいね。麻依、いつもの作ってくれる?」
「ん、いーよ!あ、福田くんはチーズ食べれる?」
「おぅ。…つかまた『福田くん』か…さっきの『智くん』は幻聴だったのか?おい」
「じゃあ作ってくるね」
「スルーかよ…」
「麻依、ありがと」
麻依がキッチンに行くと、智さんがぽそりと言う。
「…お前ら幸せそうだな」
「ふ、幸せだよ」
「あぁ、見ててすげーわかる。…そいやアイツはヤキモチとかやかなさそうだよな」
「いや、妬いてくれるよ」
「ふーん…あんまそんな感じしねぇけど」
「結構小さいことでも妬いてくれるから可愛いんだよね」
「へぇ…」
信じらんねぇって顔の智さんとワインを飲みながら、麻依が来るのを待った。
「できたよー、焼きチーズ。パリパリでおいしいんだよ」
「俺らはよく作って食べるんだけど、智さんもどうぞ」
「おっ、サンキュー!これは麻依の手料理だな!」
「料理とは言えないけどね」
「んぉ、マジで焼いただけなのか?うまいな、コレ。ワインに合うし、俺も家で作ろっかな」
「うん、焼いてコショウとか好みの味付けするだけだから簡単だよ」
「へー、コツとかあんだろ?教えてくれよ」
「うん、いいよ。でもほんとに簡単だから、コツも何もないんだけどね」
また馴染んだ会話に妬きそうになった俺は、その空気をはぐらかしたくてテレビをつけた。
すると歌番組が映り、そこには名前も知らないアイドルグループが出てた。
「お、ミノンちゃんじゃん、かわいーよな」
「「誰?」」
麻依とハモっちゃった。
「お前ら二人揃って知らねーの?ミノンちゃん。このグループでダントツ可愛いのに話が面白くて、超人気者なんだぜ」
ごめん、このグループも知らないんだけど…
「へー、福田くんよく知ってるね」
「まぁな、多方面にアンテナ張ってるし。な、かわいーだろ?」
「うん。でも今のアイドルグループのコ達ってみーんな可愛いよね、若くて」
…ちょっと麻依に妬いてほしくなった俺は、この話に乗ってみた。
「そうだね、みんな可愛いね。ふぅん…あぁ、このコがミノンちゃん?」
「おっ、諒も興味出てきたかぁ?」
「ふ、確かに可愛らしいコだね」
「ライブ行くか?握手とか写真撮影できるから、会いたきゃチケット取るぜ?つか、お前なら逆に気に入られんじゃねぇの?」
「んー…」
グラスに口を付けながらYesでもNoでもない返事をしていたら、麻依が俺の隣に寄ってきて、袖をクイクイと引っ張った。
「りょおたん…ミノンちゃんに会いに行くの?…マイマイより…ミノンちゃんの方が可愛くて好き…?」
麻依、わざと妬かせてごめん。
でも…
妬いてくれるのが可愛くて…愛しくて…
マジで嬉しい!
と思うと同時に、視界の端に、焼きチーズ片手に固まる智さんを捉えた。
「バーカ、麻依よりイイ女がいるわけねぇだろ?」
本気でそう思ってるよ。
「でも…ミノンちゃんは若いし…可愛いし…」
「俺は麻依の方が可愛いと思ってるけど?それに若けりゃいいってもんじゃねぇよ。可愛いのに大人の色気がある麻依じゃねぇと…」
「うん?何?」
定番の45度首傾げ。
「勃たねぇから」
耳元でコソッと言う。
クッ…
ボンッ!と真っ赤になる麻依が可愛くてたまらねぇ。
「もぉ…りょおたん…そんなこと言わないで……ちゅーしたくなる…」
「ん?してほしいの?」
「ん…」
「じゃあちゃんとおねだりしてごらん?」
「りょおたん…マイマイに…ちゅーして?」
「ふ、よくできました」
上目遣いの麻依が可愛くて…
麻依の顔に手を添えて、ちゅる、ちゅるっと唇を挟むキスをした。
それでも軽めのやつね。
「りょおたん…もっと…」
…んー…こんな可愛い麻依を前にしたら、俺も深ーいキスを存分にしたいんだけどね…
チラッと智さんを見ると、焼きチーズを落としたまま固まってた。
仕方ない…
「麻依…智さんが固まってるよ?」
ハッと我に返った麻依が、あれっ?あれっ?と自分を確かめてる。
あわわわわわ…って…
ふ、可愛すぎ。
「あっあの、福田くん、えーと…わっ忘れてクダサイ…」
と言われて我に返ったっぽい智さん。
「ハッ!…あ…動画撮っときゃよかったー!くっそ、俺としたことがフリーズしちまったぜ…」
「動画…いや、それはやめてください、智さん…恥ずかしいので…」
「クゥー!お前らのイチャイチャ、たまんねーな!何で見るのが嫌にならねーんだろ。やっぱ美男美女だからだな!よっしゃ、定点カメラで一晩中撮(うつ)しとくか!」
「やめてください…俺んちで…」
「いや?ねぇ諒、私いつもこんなものだよね?」
「ん、そうだね」
「…マジで酔い潰れるぞ?まぁ諒の家だからいいけど、二日酔いするぞ?」
「あぁうん、気を付けるよ。あ、おつまみ少なくなったから、チーズ焼こうか」
「いいね。麻依、いつもの作ってくれる?」
「ん、いーよ!あ、福田くんはチーズ食べれる?」
「おぅ。…つかまた『福田くん』か…さっきの『智くん』は幻聴だったのか?おい」
「じゃあ作ってくるね」
「スルーかよ…」
「麻依、ありがと」
麻依がキッチンに行くと、智さんがぽそりと言う。
「…お前ら幸せそうだな」
「ふ、幸せだよ」
「あぁ、見ててすげーわかる。…そいやアイツはヤキモチとかやかなさそうだよな」
「いや、妬いてくれるよ」
「ふーん…あんまそんな感じしねぇけど」
「結構小さいことでも妬いてくれるから可愛いんだよね」
「へぇ…」
信じらんねぇって顔の智さんとワインを飲みながら、麻依が来るのを待った。
「できたよー、焼きチーズ。パリパリでおいしいんだよ」
「俺らはよく作って食べるんだけど、智さんもどうぞ」
「おっ、サンキュー!これは麻依の手料理だな!」
「料理とは言えないけどね」
「んぉ、マジで焼いただけなのか?うまいな、コレ。ワインに合うし、俺も家で作ろっかな」
「うん、焼いてコショウとか好みの味付けするだけだから簡単だよ」
「へー、コツとかあんだろ?教えてくれよ」
「うん、いいよ。でもほんとに簡単だから、コツも何もないんだけどね」
また馴染んだ会話に妬きそうになった俺は、その空気をはぐらかしたくてテレビをつけた。
すると歌番組が映り、そこには名前も知らないアイドルグループが出てた。
「お、ミノンちゃんじゃん、かわいーよな」
「「誰?」」
麻依とハモっちゃった。
「お前ら二人揃って知らねーの?ミノンちゃん。このグループでダントツ可愛いのに話が面白くて、超人気者なんだぜ」
ごめん、このグループも知らないんだけど…
「へー、福田くんよく知ってるね」
「まぁな、多方面にアンテナ張ってるし。な、かわいーだろ?」
「うん。でも今のアイドルグループのコ達ってみーんな可愛いよね、若くて」
…ちょっと麻依に妬いてほしくなった俺は、この話に乗ってみた。
「そうだね、みんな可愛いね。ふぅん…あぁ、このコがミノンちゃん?」
「おっ、諒も興味出てきたかぁ?」
「ふ、確かに可愛らしいコだね」
「ライブ行くか?握手とか写真撮影できるから、会いたきゃチケット取るぜ?つか、お前なら逆に気に入られんじゃねぇの?」
「んー…」
グラスに口を付けながらYesでもNoでもない返事をしていたら、麻依が俺の隣に寄ってきて、袖をクイクイと引っ張った。
「りょおたん…ミノンちゃんに会いに行くの?…マイマイより…ミノンちゃんの方が可愛くて好き…?」
麻依、わざと妬かせてごめん。
でも…
妬いてくれるのが可愛くて…愛しくて…
マジで嬉しい!
と思うと同時に、視界の端に、焼きチーズ片手に固まる智さんを捉えた。
「バーカ、麻依よりイイ女がいるわけねぇだろ?」
本気でそう思ってるよ。
「でも…ミノンちゃんは若いし…可愛いし…」
「俺は麻依の方が可愛いと思ってるけど?それに若けりゃいいってもんじゃねぇよ。可愛いのに大人の色気がある麻依じゃねぇと…」
「うん?何?」
定番の45度首傾げ。
「勃たねぇから」
耳元でコソッと言う。
クッ…
ボンッ!と真っ赤になる麻依が可愛くてたまらねぇ。
「もぉ…りょおたん…そんなこと言わないで……ちゅーしたくなる…」
「ん?してほしいの?」
「ん…」
「じゃあちゃんとおねだりしてごらん?」
「りょおたん…マイマイに…ちゅーして?」
「ふ、よくできました」
上目遣いの麻依が可愛くて…
麻依の顔に手を添えて、ちゅる、ちゅるっと唇を挟むキスをした。
それでも軽めのやつね。
「りょおたん…もっと…」
…んー…こんな可愛い麻依を前にしたら、俺も深ーいキスを存分にしたいんだけどね…
チラッと智さんを見ると、焼きチーズを落としたまま固まってた。
仕方ない…
「麻依…智さんが固まってるよ?」
ハッと我に返った麻依が、あれっ?あれっ?と自分を確かめてる。
あわわわわわ…って…
ふ、可愛すぎ。
「あっあの、福田くん、えーと…わっ忘れてクダサイ…」
と言われて我に返ったっぽい智さん。
「ハッ!…あ…動画撮っときゃよかったー!くっそ、俺としたことがフリーズしちまったぜ…」
「動画…いや、それはやめてください、智さん…恥ずかしいので…」
「クゥー!お前らのイチャイチャ、たまんねーな!何で見るのが嫌にならねーんだろ。やっぱ美男美女だからだな!よっしゃ、定点カメラで一晩中撮(うつ)しとくか!」
「やめてください…俺んちで…」