太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~
俺はバスローブの片側をはだけさせた姿であーくんにおっぱいをあげてる麻依を見ていた。


可愛いくて、綺麗で、優しい微笑みであーくんを見つめる麻依がすげぇ神々しくて…眩しい…

写真撮っとこ。


それに、一生懸命おっぱいを咥えて飲んでるあーくんが生命力の塊!って感じで、ほんとかわいくて目が離せないんだよな。


しばらくするとあーくんは満足したのか口の動きがゆっくりになった。

麻依が小声で「もう寝そう」と言うと同時にあーくんの口が麻依の胸から離れた。

麻依は抱っこしたあーくんの背中を優しくとんとんしてげっぷを出させると、ベビーベッドにあーくんをそおぉぉ…っと置いた。

よほど眠いのか、置かれても目を覚ます事もなく、すやすやと寝ている。

部屋の電気を暗めにして、隣のリビングに二人で戻った。


「麻依、お疲れ、ありがとな。もう一回風呂入ってくる?」

「ううんいいよ、大丈夫。ありがと」

「しっかし、ママはすごいな…マジで女体の神秘だよな」

「ふふっ、そうだね、ほんとに不思議だしすごいことだよね。泣き声がスイッチになって出てきちゃうんだもんね」

「そうだよなー…マジでママはすごいと思う。尊敬する」
ほんとにさ。

「ふふ、ありがとう。じゃあパジャマに着替えてくるね」

「あっ、待って…」

「ん?どうかした?」



言え!言うんだ、俺!

「うん……あのさ…麻依の裸…見たいんだけど…見せて?」

大人の男がマイマイみたく甘えてみる。
もちろん45度の首傾げも忘れずに。

コレいいよな、マイマイで甘えるの。すげぇお願いしやすいの。
しかも今んとこ、このお願いの仕方だと成功率100%だし。


「ふふっ諒ってば……いいよ、あーくんもお休みしたばかりだし」

「まーいー…愛してるー」

俺はバスローブ姿の麻依をぎゅうと抱き締める。
すると麻依も俺をぎゅってしてくれるから…

もう…可愛くって…
思いっきりちゅーしちゃうじゃん?

したら、麻依のスイッチ…入れたくなるじゃん?

てことは、裸見るだけとか無理じゃん?

……あーもぉ……俺のキスで吐息が乱れる麻依が可愛すぎてたまんねぇ…
このままここで…なんて思ってたら、麻依が身体を少し離して話し始めた。

「諒…ごめんね。前みたいにいつもこうしてあげられなくて」

「ん?どした?」

「諒が…いろいろと我慢してくれてるんだろうな、って思って」

「あぁ…まぁね、そりゃあ麻依のことが大好きでイチャイチャしたいとか抱きたいってのは毎日思ってるけど、でも麻依の身体と旭が一番大事だからね」

「ふふ、ありがと。ね、諒…出産前とか出産後とか、その…私とできなくて、他の人としたいなーって思ったりとか…なかった…?」

「他の人と?んなのあるわけないじゃん。俺は麻依だから抱きたいんであって、別に性欲を満たしたいワケじゃないから」

「そっかぁ…よかった…」

って安心した様に言うけどさぁ?

「まーいー?俺、こんなに麻依しか見えてないのに、まだそんなこと言ってるの?」

「だって…出産前は太ってたし、出産してもまだ体型もちゃんとは戻らないし、お化粧も家にいるとしてないし…なんか女らしくっていうか…綺麗にしていられてないから…」

そんなこと気にしてたのか…
でも…きっとそれも言いづらいんだよな…

だから俺、ちゃんと言うからね、安心してよ?

「麻依、俺は旭がお腹にいた時の麻依も、出産後の今の麻依も愛しいし可愛いと思ってる。てか、母親になった麻依はすげぇ綺麗だと思うよ、マジで」

「ほんとに?」

「あぁ、ほんとに眩しいくらい。それに俺、あーくんに嫉妬してるくらいだもん」

「あーくんに嫉妬?」

「麻依を独り占めされてるから」
もう素直に言っちゃう。

「あはは、そっか…ごめんね、諒。私、旭のお世話でいっぱいいっぱいでずっと余裕がなかったから…諒の気持ちも汲んであげられなかったよね」

麻依の手のひらが俺の頬を優しく撫でる。

「いや、いっぱいいっぱいなのは俺も一緒だし、麻依の大変さも見てるからそれはいいんだ。…たぶん俺、最近やっと少し精神的に余裕が出てきたんだと思う。それで麻依とイチャイチャしたい願望が湧き出してきたのかも」

その麻依の手の上に、俺の手を重ねた。

「ん…それわかるかも…あのね、私も最近…諒にかまってほしいなって思うようになって…」

「かまって、って…イチャイチャとか…」

「ん……」
あー赤くなった…ふ、かわい。

「抱いてもいいってこと?」

「ん……諒がよければ…」

あー…照れてんのがやべぇって。
可愛いんだって。

こういう流れが久々で…マジでドキドキする。

ん?
「よければ…って、俺がイヤって言うとでも?」

「だってまだお腹とか…」

「それも含めて俺の大好きな麻依なんだよ?イヤなわけないでしょ?」
当たり前じゃん。

「諒……ありがとう…嬉しい…」
麻依が俺に抱きついてきた。

いや、俺の方が嬉しいんだけど!

「麻依…俺はどんな麻依も大好きで、いつだって愛してるから」

顔見せて?
…あぁ…真っ赤な顔で俺を求めてる…
可愛い…

俺はまた麻依の柔らかい唇にそっと触れた。

キスは毎日「いってきます」や「ただいま」でしてるけど、こういうのはやっぱ違うよな…

はぁ…気持ちいい…

…麻依を愛したい…


「麻依…抱いてもいい?」

「ん……抱かれたい…」
ぎゅ…
って!ヤベって!可愛いすぎるって!

「俺…歯止め利かなかったらごめんな、麻依が可愛すぎて自制できねぇ気がする」

あー…なんか久々にキた…この感じ…

俺、思いっきりオトコが出てるんだろうな…
麻依の目にもオンナの色が見える…

「いいよ…諒の好きなようにして?」

「いいの?…でも声、出せないからね?」
麻依の唇を親指で撫でると「あ…」って顔が赤くなった。

「ん…頑張る…」

「ははっ、じゃあ俺も頑張ろ」

「えっ、諒が頑張っちゃダメだよ!…声、抑えられなくなるから…」

あーもう!そんなかわいーこと言われると我慢できねぇっての。

「ふ、いいよ。声出して?俺、麻依の声…聞きたい」

「や、でも…」

なぁ…これ以上焦らすなよ…

俺は唇で麻依の言葉を遮った。

「んん…」


「はぁ……麻依…俺の麻依……今は俺が独り占めするからね…」

「うん…私も…諒を独り占めしたい…」


そして俺は何か月ぶりかに麻依の全てを愛した。


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