太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~
「こんにちはー、JNテレビの郁田 乃里子(いくた のりこ)と申しますー。本日は宜しくお願いしまーす」
9月の下旬。
JNテレビにおじゃました俺達に、局アナの郁田さんが明るく声を掛けてくれた。
千紗さんが俺達を紹介し、挨拶と自己紹介を終えた頃に、緊張のカケラもない声とそれを諌める声が耳に届いた。
「ほー、すっげ、これがマジのスタジオかー、へー」
「智、こっちで待っ……あっコラ勝手に触るなバカ」
チラッと見ると、スタジオに興味津々な智さんを、修さんが端の方へズルズルと引っ張っていた。
…結局、智さんだけを仲間外れにできるわけもなく、ソレイユの施行担当とフロント全員、森田社長、千紗さんの総勢8人で出演することになった。
その後、全員での進行の確認が終わり、時間まで所定の場所で座って待っていた。
「麻依、体は大丈夫?コーナーの最中ずっと立ってるの辛くない?」
まだ悪阻(つわり)はないみたいだし、お腹もぺったんこだし、生活自体まだ妊娠前とそれほど変わらないけど、俺は自分の体じゃない分、余計心配なんだよな。
「うん、全然平気だよ、ありがと。ふふっ」
そんな俺達の些細な会話を郁田さんが拾ってくれていた。
「麻依さん、お体どうかされたんですか?」
「あぁ、麻依はお腹に赤ちゃんがいるんですよ。まだすごくちっちゃいんですけどね」
「えっ、そうでしたか!ごめんなさい、気付かなくて!じゃあ…」
と、急遽コーナーのセットにトークするメンバー5人分の椅子が置かれた。
このコーナーは短時間の生放送だからいつもは立ったまま進めてるらしいんだ。
だから今回は特別。
「他の4名様には後ろに立ってもらえると見映えも良くなりますしね。ヨシ、これでいきましょう!」
「つか、俺らは諒たちの後ろに立って何したらいーんだ?」
「俺達は画面のにぎやかしっスから、何もしなくていいんス」
「そぉですよぉ?ていうか智さんは何もしないでくださいね?」
「智は何も言うな、何もするなよ。郁田さんからこっちに話を振られたら俺が話すから」
「ブーブー、何で修さんだけなんだよー」
「生放送で智に喋らせたら危険だからだ」
「何、危険て。ちぇー、みんななんかプンだ」
9月の下旬。
JNテレビにおじゃました俺達に、局アナの郁田さんが明るく声を掛けてくれた。
千紗さんが俺達を紹介し、挨拶と自己紹介を終えた頃に、緊張のカケラもない声とそれを諌める声が耳に届いた。
「ほー、すっげ、これがマジのスタジオかー、へー」
「智、こっちで待っ……あっコラ勝手に触るなバカ」
チラッと見ると、スタジオに興味津々な智さんを、修さんが端の方へズルズルと引っ張っていた。
…結局、智さんだけを仲間外れにできるわけもなく、ソレイユの施行担当とフロント全員、森田社長、千紗さんの総勢8人で出演することになった。
その後、全員での進行の確認が終わり、時間まで所定の場所で座って待っていた。
「麻依、体は大丈夫?コーナーの最中ずっと立ってるの辛くない?」
まだ悪阻(つわり)はないみたいだし、お腹もぺったんこだし、生活自体まだ妊娠前とそれほど変わらないけど、俺は自分の体じゃない分、余計心配なんだよな。
「うん、全然平気だよ、ありがと。ふふっ」
そんな俺達の些細な会話を郁田さんが拾ってくれていた。
「麻依さん、お体どうかされたんですか?」
「あぁ、麻依はお腹に赤ちゃんがいるんですよ。まだすごくちっちゃいんですけどね」
「えっ、そうでしたか!ごめんなさい、気付かなくて!じゃあ…」
と、急遽コーナーのセットにトークするメンバー5人分の椅子が置かれた。
このコーナーは短時間の生放送だからいつもは立ったまま進めてるらしいんだ。
だから今回は特別。
「他の4名様には後ろに立ってもらえると見映えも良くなりますしね。ヨシ、これでいきましょう!」
「つか、俺らは諒たちの後ろに立って何したらいーんだ?」
「俺達は画面のにぎやかしっスから、何もしなくていいんス」
「そぉですよぉ?ていうか智さんは何もしないでくださいね?」
「智は何も言うな、何もするなよ。郁田さんからこっちに話を振られたら俺が話すから」
「ブーブー、何で修さんだけなんだよー」
「生放送で智に喋らせたら危険だからだ」
「何、危険て。ちぇー、みんななんかプンだ」