太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~
「ね…元カノのお二人って、どっちも付き合ったってほどじゃなかったんでしょ?」
「うん。付き合いは友達以下だったね」
「それくらいの間柄だったのに、何で〝元カノ〞って私に話したの?」
あれ…
ぎょっ!って顔から目が泳ぎ始めたよ…
ふふっ、諒ってばどんな顔もかっこよくてかわいいなぁ。
「それ、聞く…?」
「うん、聞く」
「あー……うん…何て言うかその…見栄じゃないけど……ちゃんと付き合った事がない、って言ったら麻依に引かれるかと思って…数に入れたっていうか、そーゆーことにしたっていうか………小さい男でごめん……あーもう恥の上塗りじゃん…」
しどろもどろで言いながらまた両手で顔を覆う諒がもう…かわいくて愛しくて…
「大好きッ」て抱きついちゃった。ふふっ
「麻依……こんな俺でも大好き?」
「うん!もちろん大好きだよ!……あ、旭くんが起きたみたい。ふふ、もう元気に動いてる」
「お、どれどれ……あ、今俺にもわかった!…すげぇ不思議な感じ…俺達の子がここで生きてんだよな……すげぇよな……旭、ママのお腹の中でおっきくなれよー」
直に私のお腹に触れる大きな手のひらがとってもあったかくて心地いい。
もにょもにょと元気に動いてるのは、パパにお返事してるのかな?
ふふっ
「じゃあ、風呂入って寝ようか。今日も一緒に入るからな」
って諒がバスルームへ準備をしに行ってくれた。
妊娠がわかった日から『お風呂で転ぶと危ないから』って、毎日一緒に入ってくれてるんだけど、でも同棲した時からほぼ毎日一緒に入ってるんだよね。
そんな風に理由をつけて一緒に入ってくれるのが、本当に嬉しくて幸せなんだ。
ふふっ