太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~
――俺が家でホストの格好をした日から一週間後の3月初旬――
ソレイユでは規模の大きめの社葬があり、その日は施行担当もフロントも全員で職務にあたっていた。
その社葬もトラブルなく無事に終わり、施行担当の男4人で遅めのお昼を食べ終えたところにフロントの麻依から「みんなで食後のコーヒーにしない?」とお誘いがあり、ぞろぞろとフロントの事務所へやってきた。
「久々の大きい社葬だったよなー」ズズゥ…
「そうですね。智さんも主任担当、お疲れ様でした」
「智の社葬の司会も板についてきたよな」
「ほんとっすか修さん。あざっす」ズズゥ…
「麻依先輩は産休まであと半月ですね」
と陽依さんがカレンダーを見る。
「ひよりん、ごめんね。育休もできるだけ早く復帰するからね」
「いえっ!…もちろん麻依先輩がいらっしゃらないのは淋しいんですけど…でも麻依先輩と旭くんが大事ですからねッ!出産後のママの身体はボロボロだって聞きますし、赤ちゃんのお世話もありますからね、そこはしっかり長期で休んでくださいねッ!仕事は大丈夫ですので任せてくださいッ!」
「そうっスよ、フロントと陽依は俺達でフォローしますから」
「そーだぜ、俺らがいるんだから心配すんなって」
ズゥ…ズズゥ