太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~
その間も智さんは麻依のスマホをじっくり見てる…

「諒……お前ならこの外見だけで絶対にNo.1取れるぜ……なんだよこのポーズ…色気ありすぎじゃねぇか……もー…今から俺のドーパミン放出させんなよぉ…」

「そうなの!ほんとにすごい色気なの!…ってちょっとそこまで見ないで!私だけのなんだから!」
って智さんに怒る麻依が可愛すぎる。


「諒……今度俺んちでコレで俺を接待してくれ…んでそのまま抱いてくれ…」

「やっ嫌ですよ!俺が抱くのは麻依だけですから!」
「そうだよ、福田くんは、ていうか他の誰でもダメだからっ」

「じゃあ…この画像くれ…そしたら抱かなくていい」

「これは色気ありすぎだからダメ。こっちのならいいけど」

「こっちか…なんかホストの宣材写真にありがちなのだな……でももらう」

「って、ヘンな事に使わないでくださいよ!?」

「わかってるってぇ、諒きゅん。あー…いい夜を過ごせそうだぜぇ。んじゃこっちの色っぽいのは脳裏に焼きつけとこ。ぬふふふ」

「やっぱヘンな事に使おうとしてません!?」

「やだなぁ諒きゅん、ヘンな事じゃないってぇ。麻依ぴょんありがとなー、あ~夜が楽しみー」

って…絶対あれだ、ひとり夜祭り…

俺が嫌な汗をかいてるその裏では、翔琉の次に修さんのコスプレショーが始まっていて、ロビーはすっかり賑やかに。


「俺らも見に行こーぜ、諒」
「そうですね」


カナさんと一緒に降りてきたスタッフ達も加わってわいわいと盛り上がり、陽依さんやカナさんがスマホで写真を撮っているのを、麻依は大きなお腹を撫でながら優しい笑顔で見ていた。


その麻依の元へ、ゆっくり歩いていく。

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