太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~

大きな仕事/side諒

支配人になって2ヵ月が過ぎた6月、俺あてに来た1本の電話。


「お電話代わりました、佐伯です。…富山様、先月はありがとうございました。…はい、…はい、…は、御社の社葬…のご相談ですか…」

横で聞いていた上原さんと高見くんと顔を見合わせる。
二人とも『エッ!?』て顔。
だよな、俺もだもん。

「はい……はい……かしこまりました。それではこちらも支社長と調整いたしまして、こちらからご連絡いたします。はい…失礼いたします」


それは、先月、俺が担当したお客様の会葬に来られ、当ホールを気に入って下さった富山さんからだった。

…確かに「何かあればご連絡ください」とは言ったが、まさか社葬の話が来るとは思わなかった…

富山さんは隣の市に本社がある、国内のみならず海外にも支社をもつ大企業、株式会社ライト建設の専務。

この規模の社葬ともなると…これはまず支社長、それに社長にも連絡をしなければ。

忙しくなりそうだ。

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