太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~
程なくして着いた羽倉さんのマンション。
エントランス前で降ろそうかと思っていたら、羽倉さんが「そこ、私の停める場所なので大丈夫ですから」と自分の駐車スペースに車を停めるように言われた。
不思議に思っていると「上がっていってください」と言う。
夜に女性の一人暮らしの部屋に上がるのは…と気が引けたが、どうしてもと譲らない。
そりゃあ俺としては本心は嬉しいことこの上ないのだけど。
押し問答をするのも大人げないので、ここはお言葉に甘えて上がらせてもらった。
「すみません…おじゃまします」
羽倉さんの部屋は全体的にスッキリしたインテリアなのに優しい雰囲気がする空間で、居心地が良さそうだった。
ソファに座らされた俺は、なぜか体温計を渡された。
言われるがまま計り、ピピピピと鳴る体温計を羽倉さんに渡す。
チラッと見えたのが38.7という数字。
…熱か?熱がある?俺…
心地よくてボーッとしていると、質問が相次いだ。
「病気の時とか、看病してくれる人はいますか?彼女とか親御さんとか」
「いえ、彼女とかそういう関係の女の人はいないし、親も来れないです」
「アレルギーはありますか?」
「アレルギー…?いや、ないです」
「ダメな薬とかありますか?市販薬って普通に飲めますか?」
「…薬は普通に市販のを飲んでますけど…」
一通りの質問が終わり「これに着替えてください」と出されたのが、薄手のジャージ上下。
ん…?着替える…?
「私は台所に行ってますから、着替え終わったら教えてくださいね」
「はい…」
何の疑問も持たず、ぼうっとした頭で言われた通りにする。
着替え終わって声をかけると、今度はゼリー飲料と栄養ドリンクと薬と水が目の前のテーブルに置かれた。
「沢山あるけど、それ全部飲んでくださいね」
と言いながら、その間も羽倉さんは忙しそうに動き回る。
「はい…飲みました…」
「じゃあ、こっちに…」
壁際にあるベッドに連れていかれ、端に腰かける。
「こっちが頭で…そう、横になって………」
言われるがまま横たわると言葉がだんだん霞んで聞こえなくなった――
エントランス前で降ろそうかと思っていたら、羽倉さんが「そこ、私の停める場所なので大丈夫ですから」と自分の駐車スペースに車を停めるように言われた。
不思議に思っていると「上がっていってください」と言う。
夜に女性の一人暮らしの部屋に上がるのは…と気が引けたが、どうしてもと譲らない。
そりゃあ俺としては本心は嬉しいことこの上ないのだけど。
押し問答をするのも大人げないので、ここはお言葉に甘えて上がらせてもらった。
「すみません…おじゃまします」
羽倉さんの部屋は全体的にスッキリしたインテリアなのに優しい雰囲気がする空間で、居心地が良さそうだった。
ソファに座らされた俺は、なぜか体温計を渡された。
言われるがまま計り、ピピピピと鳴る体温計を羽倉さんに渡す。
チラッと見えたのが38.7という数字。
…熱か?熱がある?俺…
心地よくてボーッとしていると、質問が相次いだ。
「病気の時とか、看病してくれる人はいますか?彼女とか親御さんとか」
「いえ、彼女とかそういう関係の女の人はいないし、親も来れないです」
「アレルギーはありますか?」
「アレルギー…?いや、ないです」
「ダメな薬とかありますか?市販薬って普通に飲めますか?」
「…薬は普通に市販のを飲んでますけど…」
一通りの質問が終わり「これに着替えてください」と出されたのが、薄手のジャージ上下。
ん…?着替える…?
「私は台所に行ってますから、着替え終わったら教えてくださいね」
「はい…」
何の疑問も持たず、ぼうっとした頭で言われた通りにする。
着替え終わって声をかけると、今度はゼリー飲料と栄養ドリンクと薬と水が目の前のテーブルに置かれた。
「沢山あるけど、それ全部飲んでくださいね」
と言いながら、その間も羽倉さんは忙しそうに動き回る。
「はい…飲みました…」
「じゃあ、こっちに…」
壁際にあるベッドに連れていかれ、端に腰かける。
「こっちが頭で…そう、横になって………」
言われるがまま横たわると言葉がだんだん霞んで聞こえなくなった――