太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~
「じゃあいってきます!ちゃんと休んでてね!…って、あー忘れてた!」

すっかり見た目も仕事モードの麻依さん。
やっぱ綺麗だよな。

その麻依さんが急いで紙に何かを書いている。

「これ、私の携帯番号。もし体調悪くなったとか何かあったらすぐ電話してくださいね。ではいってきます!」

「はい、いってらっしゃい」
笑顔で見送る俺。

…カチャリ
オートロックのドアが閉まる。


はあぁぁぁ…
ニヤけた顔を両手で覆う。

『いってきます』
『いってらっしゃい』
がこんなにも幸せなやり取りだったとは…

しかも麻依さんの番号ゲットだぜ!

ってホント俺、中学生並じゃね?
初恋ってこんなもんなのか?
でも嬉しすぎてそんなんどうでもいい。

誰にも見られることはないので、俺の顔は緩みっぱなしだった。
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