太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~
「ん……眩し…」

…もう11時過ぎか…

麻依さんを見送ってからもう一度休ませてもらい、今度はスッキリと目が覚めた。

熱は36℃台に下がっているし、身体もそれなりに動きそうだ。
普段の〝少し疲れがたまってる時〞くらいか。

これなら会社に行けそうだな。
と…その前にシャワーを使わせてもらおう。
夜中、すごい汗かいたもんな…

スウェットは持ち帰って洗濯だな。
お礼にマカロンをつけて返そう。



…すみません、バスルーム借ります。
何気なしに心の中で呟く。

あぁ…麻依さんのボディソープとトリートメントの匂い…
さっき髪をおろしてた麻依さんから香ったのと同じだ。
あれはトリートメントだったのか。
いいな、俺も同じの使おうかな。
あ、柔軟剤も。
そしたら毎日同棲気分に浸れそうだよな。

って…俺は変態か…
まぁいい。
とりあえず商品名は覚えておこう。

って、こんなんで俺、職場で普通にできんのかな…




シャワーを借り、スーツに着替えた後、昨日寄ったドラッグストアに行き、肌着と整髪料と簡単に食べられる物を買って、また麻依さんの部屋に戻った。

…何か本当に同棲気分…
ニヤけてしまうな…

そして肌着を一新し、髪を整えた後、昼食と買ってもらった栄養剤を摂り、忘れ物がないかと戸締りを確認して、麻依さんの部屋を後にした。


また来たいな。

今度は違う立場で…ね。

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