太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~
ドキドキ海水浴!/side麻依
今日の支配人…いや諒くんにやたらドキドキさせられる。
頭ポンポンされたし、お金も出させてもらえなかったし…
あ!そっか、女子扱いされてることに落ち着かないのか。
仕事の時はそういうのは気にしてないけど、プライベートでの女子扱いって…そういえば…いつからなかっただろう…
慣れない女子扱いにソワソワするんだけど、どこかで嬉しく思う私がいる。
でも期待しちゃダメ。
私は年上で…
役職は下だけど勤務年数は長くて、それで言えば先輩なワケで…
だから優しくしてくれるのも当たり前なワケで…
でも。
支配人が…素の態度を他人に見せたのが私が初めて、って…すごく嬉しかった。
あ、支配人じゃなくて諒くんだった。
自分から言い出しておいて、呼ぶのに何だか照れてしまう。
こんな提案して、嫌じゃなかったかな…
名前で呼ばれるのも、タメ口も、嫌じゃないかな…
ああぁ、なんで今さら後悔するの、私…
…後で聞いてみよ。
もし嫌だったのならちゃんと謝ろう。
それにしても…
やはり諒くんの完璧イケメンの破壊力は凄まじい。
ロビーの私服姿でも、砂浜の水着姿でも、どこにいても女子から羨望の眼差しで見られてる。
こんな人が1人でいたらナンパされるの当たり前だよね…
ホントに素敵だもん…
そんなことをぼんやり考えていたら、諒くんが着てた白Tをサッと脱いで「ゴメン、持ってて」と私に手渡した。
う…なんか行動がカレカノっぽくてドキドキする。
諒くんの着てたTシャツ…
ぎゅう…
ハッ!
抱きしめたくなった自分にびっくりする。
チラリと諒くんを見ると、真夏の陽射しを受けて、程よく鍛えられているとわかる上半身が眩しい。
水着はロイヤルブルーと黒のグラデーションで、サイドにサーフブランドのロゴがあしらってある膝丈のもの。
スッキリとしたカラーとデザインが彼らしくて、とても似合っている。
…そりゃあ女子が寄ってくるよね。
肉食女子なら取って食われちゃうよ?
…あっ、でも、枯れちゃってる私が彼女役なんて意味あるのだろうか。
…あぁ、とりあえず「彼女」って存在があればいいのか…
なんて自分で言ってて悲しくなってきた…
諒くんを見てる子達の方がピチピチして潤っててすごく可愛い。
諒くんだってああいう子の方がいいんじゃ…
あぁ、ダメだ。
枯女はこういう事柄にネガティブになりがちだ。
このモヤモヤを払拭したくて、座ってるひよりんに話しかける。
ひよりん、私に自信をちょうだい…
「ねぇねぇひよりん。諒くんに彼女役を、って頼まれたんだけど、どうしたら可愛い彼女っぽくみえるかなぁ。諒くんがナンパされた時にどうしたらいい?」
枯女のひがみっぽくならないように相談する。
「マイマイはそのままで充分ですっ!充分過ぎますっ!そのままで他の女の子なんて蹴散らせますから!」
人差し指を突き出し、ふんっ!と鼻息荒く、ひよりんが捲し立てる。
「でもさでもさ、諒くんを見てる女の子達は、ホラ、みんなピチピチで若くて可愛らしいんだよ?私と違って」
あっ、つい枯女のひがみがポロリ。
もうっ、と口を尖らせてひよりんが口を開く。
「マイマイは自分の素敵さが見えてないんですよぉ。ホントにそこらの女子には負けませんから!いつもの麻依先輩は大人っぽくて素敵ですけど、今日のマイマイはすごく大人可愛いですっ!私が男なら絶対惚れてますから!」
力説してくれるひよりんに涙目で抱きつく。
「ありがとぉ…ちょっと元気出た…あぁもう、ひよりんは神…」
「アハッ、マイマイ可愛い!ヨシヨシしちゃいます」
「…女同士で何してんスか…」
ペットボトルの麦茶を首に当て「あち~」と言いながらやってきた翔琉くんのちょっと呆れたような声が上から降ってきた。
「…うん、ちょっと神に…」
「は?神?なんスかそれ」
「ひよりんが女神だなって思っただけよ」
「はぁ…そっスか……あっそーそー、諒さんナンパされてましたよ」
「翔琉くんはされなかったの?」
「一緒にいた時に声をかけられたから、俺逃げてきました」
シシシといたずらっ子みたいに笑う。
「そのうち助けを呼びに来るんじゃないスかね?」
「マイマイの出番ですねっ!」
「うっうん、私なりに可愛くできるように頑張るね!」
「ちなみにナンパしてきたの、なんとあのライト建設の諒さん狙いの2人なんスよ。俺も諒さんも言われるまでもちろん気づかなかったけど。つか、言われても覚えてないっスからね、こっちは。なんか有給使ってどうのこうの、ここで会えるなんて運命~とか何とか言ってたけど、マジめんどくさかったから逃げてきたっス」
「…え?」
よく覚えてないけど、でもキレイな人達だったよ?
ちょっとモヤモヤ復活…
モヤモヤ…
モヤモヤモヤモヤ…
頭ポンポンされたし、お金も出させてもらえなかったし…
あ!そっか、女子扱いされてることに落ち着かないのか。
仕事の時はそういうのは気にしてないけど、プライベートでの女子扱いって…そういえば…いつからなかっただろう…
慣れない女子扱いにソワソワするんだけど、どこかで嬉しく思う私がいる。
でも期待しちゃダメ。
私は年上で…
役職は下だけど勤務年数は長くて、それで言えば先輩なワケで…
だから優しくしてくれるのも当たり前なワケで…
でも。
支配人が…素の態度を他人に見せたのが私が初めて、って…すごく嬉しかった。
あ、支配人じゃなくて諒くんだった。
自分から言い出しておいて、呼ぶのに何だか照れてしまう。
こんな提案して、嫌じゃなかったかな…
名前で呼ばれるのも、タメ口も、嫌じゃないかな…
ああぁ、なんで今さら後悔するの、私…
…後で聞いてみよ。
もし嫌だったのならちゃんと謝ろう。
それにしても…
やはり諒くんの完璧イケメンの破壊力は凄まじい。
ロビーの私服姿でも、砂浜の水着姿でも、どこにいても女子から羨望の眼差しで見られてる。
こんな人が1人でいたらナンパされるの当たり前だよね…
ホントに素敵だもん…
そんなことをぼんやり考えていたら、諒くんが着てた白Tをサッと脱いで「ゴメン、持ってて」と私に手渡した。
う…なんか行動がカレカノっぽくてドキドキする。
諒くんの着てたTシャツ…
ぎゅう…
ハッ!
抱きしめたくなった自分にびっくりする。
チラリと諒くんを見ると、真夏の陽射しを受けて、程よく鍛えられているとわかる上半身が眩しい。
水着はロイヤルブルーと黒のグラデーションで、サイドにサーフブランドのロゴがあしらってある膝丈のもの。
スッキリとしたカラーとデザインが彼らしくて、とても似合っている。
…そりゃあ女子が寄ってくるよね。
肉食女子なら取って食われちゃうよ?
…あっ、でも、枯れちゃってる私が彼女役なんて意味あるのだろうか。
…あぁ、とりあえず「彼女」って存在があればいいのか…
なんて自分で言ってて悲しくなってきた…
諒くんを見てる子達の方がピチピチして潤っててすごく可愛い。
諒くんだってああいう子の方がいいんじゃ…
あぁ、ダメだ。
枯女はこういう事柄にネガティブになりがちだ。
このモヤモヤを払拭したくて、座ってるひよりんに話しかける。
ひよりん、私に自信をちょうだい…
「ねぇねぇひよりん。諒くんに彼女役を、って頼まれたんだけど、どうしたら可愛い彼女っぽくみえるかなぁ。諒くんがナンパされた時にどうしたらいい?」
枯女のひがみっぽくならないように相談する。
「マイマイはそのままで充分ですっ!充分過ぎますっ!そのままで他の女の子なんて蹴散らせますから!」
人差し指を突き出し、ふんっ!と鼻息荒く、ひよりんが捲し立てる。
「でもさでもさ、諒くんを見てる女の子達は、ホラ、みんなピチピチで若くて可愛らしいんだよ?私と違って」
あっ、つい枯女のひがみがポロリ。
もうっ、と口を尖らせてひよりんが口を開く。
「マイマイは自分の素敵さが見えてないんですよぉ。ホントにそこらの女子には負けませんから!いつもの麻依先輩は大人っぽくて素敵ですけど、今日のマイマイはすごく大人可愛いですっ!私が男なら絶対惚れてますから!」
力説してくれるひよりんに涙目で抱きつく。
「ありがとぉ…ちょっと元気出た…あぁもう、ひよりんは神…」
「アハッ、マイマイ可愛い!ヨシヨシしちゃいます」
「…女同士で何してんスか…」
ペットボトルの麦茶を首に当て「あち~」と言いながらやってきた翔琉くんのちょっと呆れたような声が上から降ってきた。
「…うん、ちょっと神に…」
「は?神?なんスかそれ」
「ひよりんが女神だなって思っただけよ」
「はぁ…そっスか……あっそーそー、諒さんナンパされてましたよ」
「翔琉くんはされなかったの?」
「一緒にいた時に声をかけられたから、俺逃げてきました」
シシシといたずらっ子みたいに笑う。
「そのうち助けを呼びに来るんじゃないスかね?」
「マイマイの出番ですねっ!」
「うっうん、私なりに可愛くできるように頑張るね!」
「ちなみにナンパしてきたの、なんとあのライト建設の諒さん狙いの2人なんスよ。俺も諒さんも言われるまでもちろん気づかなかったけど。つか、言われても覚えてないっスからね、こっちは。なんか有給使ってどうのこうの、ここで会えるなんて運命~とか何とか言ってたけど、マジめんどくさかったから逃げてきたっス」
「…え?」
よく覚えてないけど、でもキレイな人達だったよ?
ちょっとモヤモヤ復活…
モヤモヤ…
モヤモヤモヤモヤ…