太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~
「…俺、1社にいた時から、何かあるとここに来て、こうして星を見てたんだよね」
俺は星空を見ながら話し始めた。
「俺…今朝話した生い立ちのせいか、あまり人と深く関わりたくなくて。…裏切られるのが怖くてね。でも心のどこかでは、やっぱり甘えたいってのがあって。でも殻を破ることは今までできなくて…」
ふぅ、と一息吐く。
「でも…ソレイユに来て、皆から声をかけてもらって、よくしてもらって…ここならいいのかな、って思えて。こんな俺でも甘えていいのかな、って…初めて思えたんだ」
小さくウン、ウンと頷きながら話を聞いてくれる麻依さんを見る。
「それで、初めてなのはそれだけじゃなくてね」
「うん」
「初めて…女性に対して、心の底からこの人が欲しい!って、俺の心の男の部分が叫んだんだよね」
俺は立ち上がると麻依さんに向かい合い、麻依さんの目線に合わせるように地面に膝をついた。
そして、麻依さんの手をそっと包んだ。
「麻依さん、俺はあなたが好きです」
麻依さんはとても驚いているようで、俺の手の中の小さな手がギュッと握られている。
俺は目線を下げた。
「付き合った女性はいたけど…好きって気持ちもわからなかったし、だから心から信頼するとか甘えたりとかもできなくて…付き合うことの意味すらわからなくて。…だから俺はこの先ずっと本気で好きになることはないだろうし、結婚して子どもを持つなんてもってのほかで…やっぱり俺は人との縁がないんだと思ってた」
麻依さんの視線をひしひしと感じる。
「そんな俺が、麻依さんに感じた気持ちが…恋とか愛っていうものなのかなって、初めて気付いて」
俺はまた麻依さんを見る。
「最初は、美人なのに人の事ばかり気にかける人で、珍しい人だなって思ってた。福田さんから聞いてた通りだ、って」
フと目元が自然と笑う。
「仕事をしてる姿もすごく尊敬できるし、俺に対してもスタッフのみんなとスムーズに出来るようにフォローしてくれたり…俺に光を差してくれる人だなって思ったんだ」
思い出しながら、少し目線を下げる。
「麻依さんを好きなんだと自覚したのは、あの社葬の…俺が体調を崩して麻依さんに看病して貰った時。あの時は本当に自分でも気持ちがまとまらなくて驚いた。なんだこれ、って」
クスリと笑い麻依さんを見る。
「俺の寝言の時…きっと都合のいい夢だよなーって思ったんだ。…けど、麻依さんが言ってくれてたらいいのに…って願ってたり、手を握ってくれてたのも嬉しかったり…実は…寝てる麻依さんのほっぺたに触れたんだけど、愛しいなって思ったり…あ、勝手に触ってごめんね」
フルフルと頭を横に振る麻依さんが可愛い。
「それに、花屋の拓也さんが彼氏かと思った時とか、麻依さんから借りたスウェットが元彼の物なのかなって思った時に心がズキズキとかチクチクとかして。よく聞くヤキモチとか嫉妬ってこういうものなのかって…本当に遅い初恋で恥ずかしいんだけど…」
ふぅ、とまた一息吐く。
「でも…一番驚いてるのは、麻依さんに対してこんなにがむしゃらに見境なく気持ちを伝えてる自分なんだ。…今まで…こんなに誰かに想いを伝えたいって思ったことなかったのに、なぜか麻依さんには自分が抑えられないんだ…伝えなきゃ、伝えなきゃ、って思って。…俺、すげぇ変わったなって思ってる。…これ、初恋のパワーなのかな」
ここまで自分の全てを話すのは初めてだし勇気がいったけど、とても清々しい気持ちで溢れている。
真剣な眼差しで麻依さんを見つめる。
「俺にとって、麻依さんは俺の人生を照らして…俺を変えてくれた光なんだ。俺はそんな麻依さんを他の誰かに取られたくない。俺の隣にいてほしい。麻依さん、俺と付き合ってもらえませんか」
俺は星空を見ながら話し始めた。
「俺…今朝話した生い立ちのせいか、あまり人と深く関わりたくなくて。…裏切られるのが怖くてね。でも心のどこかでは、やっぱり甘えたいってのがあって。でも殻を破ることは今までできなくて…」
ふぅ、と一息吐く。
「でも…ソレイユに来て、皆から声をかけてもらって、よくしてもらって…ここならいいのかな、って思えて。こんな俺でも甘えていいのかな、って…初めて思えたんだ」
小さくウン、ウンと頷きながら話を聞いてくれる麻依さんを見る。
「それで、初めてなのはそれだけじゃなくてね」
「うん」
「初めて…女性に対して、心の底からこの人が欲しい!って、俺の心の男の部分が叫んだんだよね」
俺は立ち上がると麻依さんに向かい合い、麻依さんの目線に合わせるように地面に膝をついた。
そして、麻依さんの手をそっと包んだ。
「麻依さん、俺はあなたが好きです」
麻依さんはとても驚いているようで、俺の手の中の小さな手がギュッと握られている。
俺は目線を下げた。
「付き合った女性はいたけど…好きって気持ちもわからなかったし、だから心から信頼するとか甘えたりとかもできなくて…付き合うことの意味すらわからなくて。…だから俺はこの先ずっと本気で好きになることはないだろうし、結婚して子どもを持つなんてもってのほかで…やっぱり俺は人との縁がないんだと思ってた」
麻依さんの視線をひしひしと感じる。
「そんな俺が、麻依さんに感じた気持ちが…恋とか愛っていうものなのかなって、初めて気付いて」
俺はまた麻依さんを見る。
「最初は、美人なのに人の事ばかり気にかける人で、珍しい人だなって思ってた。福田さんから聞いてた通りだ、って」
フと目元が自然と笑う。
「仕事をしてる姿もすごく尊敬できるし、俺に対してもスタッフのみんなとスムーズに出来るようにフォローしてくれたり…俺に光を差してくれる人だなって思ったんだ」
思い出しながら、少し目線を下げる。
「麻依さんを好きなんだと自覚したのは、あの社葬の…俺が体調を崩して麻依さんに看病して貰った時。あの時は本当に自分でも気持ちがまとまらなくて驚いた。なんだこれ、って」
クスリと笑い麻依さんを見る。
「俺の寝言の時…きっと都合のいい夢だよなーって思ったんだ。…けど、麻依さんが言ってくれてたらいいのに…って願ってたり、手を握ってくれてたのも嬉しかったり…実は…寝てる麻依さんのほっぺたに触れたんだけど、愛しいなって思ったり…あ、勝手に触ってごめんね」
フルフルと頭を横に振る麻依さんが可愛い。
「それに、花屋の拓也さんが彼氏かと思った時とか、麻依さんから借りたスウェットが元彼の物なのかなって思った時に心がズキズキとかチクチクとかして。よく聞くヤキモチとか嫉妬ってこういうものなのかって…本当に遅い初恋で恥ずかしいんだけど…」
ふぅ、とまた一息吐く。
「でも…一番驚いてるのは、麻依さんに対してこんなにがむしゃらに見境なく気持ちを伝えてる自分なんだ。…今まで…こんなに誰かに想いを伝えたいって思ったことなかったのに、なぜか麻依さんには自分が抑えられないんだ…伝えなきゃ、伝えなきゃ、って思って。…俺、すげぇ変わったなって思ってる。…これ、初恋のパワーなのかな」
ここまで自分の全てを話すのは初めてだし勇気がいったけど、とても清々しい気持ちで溢れている。
真剣な眼差しで麻依さんを見つめる。
「俺にとって、麻依さんは俺の人生を照らして…俺を変えてくれた光なんだ。俺はそんな麻依さんを他の誰かに取られたくない。俺の隣にいてほしい。麻依さん、俺と付き合ってもらえませんか」