太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~
麻依さんはずっと黙って聞いてくれていたが、少ししてから「ありがとう」と優しく笑んで答えると少し目を伏せて続けた。
「…私ね、社会人になって1年位あとかな、3歳上の人に告白されて付き合ったの。あ、社外の人ね。…でもね、1年経った頃に浮気されて。理由を聞いたら、お節介が母親みたいだし、年下なのに甘えてこないし、仕事優先で可愛げがないからだって。その浮気相手の女の子は同じ会社の後輩で、彼を優先して甘えてくれる子なんだって」
ズキリ
そっか…やっぱ〝今の麻依さん〞にはきっかけがあったのか…
「お節介ってなんの事なのか聞いたら、仕事が忙しそうだから体調を気遣ったり、食事が不規則だって言ってたからご飯を作りに行こうとしたのが母親みたいなんだって」
何だよ…そいつがクソなだけだろ。
「最初は浮気されたって事がショックだったけど、落ち着いてきたら浮気された事より『私』を否定されたことが悲しくて…」
うん、わかる気がする…
気軽に「わかる」なんて言っちゃいけないけど…
自分を否定されるのが辛いのはわかるよ…
「私、甘えてないつもりはなかったし、お節介ってほどの事をしていたつもりもないし…仕事はこのお仕事だからね、土日休みでもないし、夜のスケジュールを立てるのも難しいし…それに何より、誰かと付き合う事で仕事を疎かにしたくなかったから」
うん、何も悪くないよ、麻依さんは。
「こんな私を否定されたけど、だからといって私らしさを変えるつもりもなくて、でもまた否定されるのが怖くて…それから誰ともお付き合いしていなかったんだ」
「…そっか…」
「…諒くんから…そう言ってもらえて嬉しかった。私、ソレイユのみんなにも、もちろん諒くんにも、私らしい私しか見せてないから、受け入れてもらえてるんだって」
「麻依さん…」
「ただ…ずっと恋愛感情に蓋をしていたようなものだから、好きとかそういう気持ちが自分でもわからなくて…」
「うん…」
「でもね、あの…私…諒くんに…ドキドキさせられるの」
ドクン
その言葉に…俺がドキドキすんだけど…
「私もね…うちで看病した時から…諒くんにドキドキしてる。今日だって本当に心臓が追いつかなくなりそうだったし…」
「ん…」
「だけど、これが恋愛感情なのかどうかよくわからなくて…でも好きだとは思うんだけど…」
「うん」
「だから…こんな私でもよければ…その…」
「俺の彼女になってくれる?」
「はい…」
「やった!!」
その瞬間、俺は麻依さんを抱き締めた。
「俺は麻依さんの全部が好きだよ!相手の事を思いやって、仕事に真面目で責任感があって仲間を大事にする、そんな麻依さんが、俺は大好きだから!」
「諒くん…ほんとにこんな私でいいの…?」
涙声…も可愛い。
体を少し離し、麻依さんの顔を覗き込み、頬を流れる涙を親指で拭う。
「当たり前だろ?俺にとっては女神だよ、麻依さんは。俺に光を与えてくれる女神。だから絶対に誰にも、一生、取られたくないの!だから…俺の隣にいてよ」
「うん…ありがとう」
「…ね、麻依って…呼んでいい?昼間は普通に呼んでたけど」
「もちろんいいよ」
えへっ、て…
あぁもう、だから笑顔の涙声は反則なんだって!
「もぅ…麻依、可愛すぎ!」
またギュッて抱き締める。
「え?え?」
「俺、もう気持ち抑えねぇから。覚悟してね」
「ん?う、うん…?」
「…私ね、社会人になって1年位あとかな、3歳上の人に告白されて付き合ったの。あ、社外の人ね。…でもね、1年経った頃に浮気されて。理由を聞いたら、お節介が母親みたいだし、年下なのに甘えてこないし、仕事優先で可愛げがないからだって。その浮気相手の女の子は同じ会社の後輩で、彼を優先して甘えてくれる子なんだって」
ズキリ
そっか…やっぱ〝今の麻依さん〞にはきっかけがあったのか…
「お節介ってなんの事なのか聞いたら、仕事が忙しそうだから体調を気遣ったり、食事が不規則だって言ってたからご飯を作りに行こうとしたのが母親みたいなんだって」
何だよ…そいつがクソなだけだろ。
「最初は浮気されたって事がショックだったけど、落ち着いてきたら浮気された事より『私』を否定されたことが悲しくて…」
うん、わかる気がする…
気軽に「わかる」なんて言っちゃいけないけど…
自分を否定されるのが辛いのはわかるよ…
「私、甘えてないつもりはなかったし、お節介ってほどの事をしていたつもりもないし…仕事はこのお仕事だからね、土日休みでもないし、夜のスケジュールを立てるのも難しいし…それに何より、誰かと付き合う事で仕事を疎かにしたくなかったから」
うん、何も悪くないよ、麻依さんは。
「こんな私を否定されたけど、だからといって私らしさを変えるつもりもなくて、でもまた否定されるのが怖くて…それから誰ともお付き合いしていなかったんだ」
「…そっか…」
「…諒くんから…そう言ってもらえて嬉しかった。私、ソレイユのみんなにも、もちろん諒くんにも、私らしい私しか見せてないから、受け入れてもらえてるんだって」
「麻依さん…」
「ただ…ずっと恋愛感情に蓋をしていたようなものだから、好きとかそういう気持ちが自分でもわからなくて…」
「うん…」
「でもね、あの…私…諒くんに…ドキドキさせられるの」
ドクン
その言葉に…俺がドキドキすんだけど…
「私もね…うちで看病した時から…諒くんにドキドキしてる。今日だって本当に心臓が追いつかなくなりそうだったし…」
「ん…」
「だけど、これが恋愛感情なのかどうかよくわからなくて…でも好きだとは思うんだけど…」
「うん」
「だから…こんな私でもよければ…その…」
「俺の彼女になってくれる?」
「はい…」
「やった!!」
その瞬間、俺は麻依さんを抱き締めた。
「俺は麻依さんの全部が好きだよ!相手の事を思いやって、仕事に真面目で責任感があって仲間を大事にする、そんな麻依さんが、俺は大好きだから!」
「諒くん…ほんとにこんな私でいいの…?」
涙声…も可愛い。
体を少し離し、麻依さんの顔を覗き込み、頬を流れる涙を親指で拭う。
「当たり前だろ?俺にとっては女神だよ、麻依さんは。俺に光を与えてくれる女神。だから絶対に誰にも、一生、取られたくないの!だから…俺の隣にいてよ」
「うん…ありがとう」
「…ね、麻依って…呼んでいい?昼間は普通に呼んでたけど」
「もちろんいいよ」
えへっ、て…
あぁもう、だから笑顔の涙声は反則なんだって!
「もぅ…麻依、可愛すぎ!」
またギュッて抱き締める。
「え?え?」
「俺、もう気持ち抑えねぇから。覚悟してね」
「ん?う、うん…?」