太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~
しばらく星空の下で嬉しい甘さの余韻に浸りつつ過ごした後、手を繋いで車に戻った。

はぁ…帰るのか…
まだ一緒にいたいけど…仕方ない。


「じゃあ…帰るかぁ」

「そうだね…もうちょっと一緒にいたい気もするけどね」

っ!

「だからぁ、そういうこと言うなって…俺、マジで連れて帰りたくなるから」

「あっ、ごめんね」

「…麻依が俺に本気で惚れてくれたら、その時は俺も容赦しないからね。…それまでは…我慢する…けど、あんま我慢できねぇかも…」

俺…男の目になってたかもしれない…

麻依が赤い顔してる。
「うん…その時はちゃんと言うね」

「ん、分かった」

「でもさ…キスはしていい?」

ちょっと上目遣いで麻依を見ると…
あぁ…すげぇ真っ赤で可愛い…

「ん…いいよ…」

よっしゃあぁぁぁ!

「ありがと。じゃ、キスは容赦しないから」

また真っ赤になってる。
あー今すぐキスしたい!


あ、そういえば…

「あのさ、海で…もしかして子どもに胸、触られてなかった?」

「なっ何で!?」

ふ、すごい驚きよう。
てことは触られたのか…

「麻依が母親に子どもを渡しに行ってる時に、父親から子供の寝る時のクセだって聞いたんだ。だから麻依にもしてたら申し訳ないって」

「あ、そうなんだ…。よかった、見られたのかと思って焦ったぁ」

「よくねぇって!…ったく俺より先に触るとかさぁ…」

子ども相手なのにブチブチ言ってしまう。

「アハッ、諒くん、触ったって言っても子どもだよ?」

…麻依に笑われた。

ムゥって口を尖らせつつ、助手席の麻依を抱きよせた。

「あんな色っぽい顔…他で見せないで」

赤い顔して固まってる麻依の唇を親指で優しくなぞる。

…麻依の柔らかい唇が小さくフルフルと震える…

も…我慢できない。

俺は顔を近づけて…
ちゅ…ちゅ…とその唇に触れては離れる。
…それを繰り返した。

「ん…諒くん…」

「そんな顔されたら…もっとしたくなる…」

今度は麻依の唇を優しく甘く噛む。

「ふぁ……んん……」

「…やべ、可愛すぎて止まんね……はぁ……麻依の唇、うますぎんだけど…」

噛みつくように唇を奪い、麻依の柔らかな唇を舌で愛撫する。

「…ん……あっ…」

少し開いたその隙間に舌を差し込み、口内を撫で上げる。

「…ぁ……んん…」


「麻依…舌…出して」

蕩けた色っぽい顔で素直に口元に舌を覗かせる。

「…ッは、可愛い…」

そのチラリと見えた舌に俺の舌を激しく絡める。

二人の唇からもれる水音が車内に響く。

「…んっ……はぁ…」

そこに麻依の吐息と色気を含んだ声が重なる。

…ヤバい…これ以上してるとマジで抱きたくなる…

最大限に理性を総動員させた俺は、最後に麻依の唇をペロリと舐めた。

「麻依…好きだよ…早く俺に惚れてね」

「ん…」

はぁ…まだ蕩けた顔のままの麻依が可愛すぎてたまんねぇ。
ダメだ、俺…絶対、麻依に骨抜きにされる…




後ろ髪を引かれながら麻依を家に送り届けると、俺も自分の家に戻った。

…夢じゃねぇんだよな…
麻依が彼女って…

気持ちが昂ってたせいもあるけど、あんなに濃いキスまでしたのに、今更ながら付き合える嬉しさが込み上げてきた。

ね…早く俺に惚れて…麻依…

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