太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~
「福田くん、ごめんね、お待たせ。あ、支配人は行っちゃったよ」

「…なぁ、お前、佐伯に名前で呼ばれてんの?しかも呼び捨て?」

「え?あ、うん、そうだね」

「だって諒さんは麻依先輩の彼氏さんですからぁ」
ふふっ、ラブラブなんですよぉ、とひよりんが両手でハートマークを作る。

「はああぁぁあ ! ? ! ?」

「ちょ福田くん、声おっきいって!」

「え、お前……佐伯と付き合ってんの?」

「うん、そうだよ」

「……………マジで?」

「マジで」

「いつから!?」

「えっと、7月の後半かな」

「マジかよぉぉ…」

なんだなんだ、頭抱えちゃったよ?

「えっと、もしかして福田さん、麻依先輩狙いでしたぁ?で、玉砕しちゃいましたぁ?」

「ちょ、おま、ハッキリ言い過ぎだろ……はあぁぁぁ」

「でも、麻依先輩は駄目ですよぉ?なんたってラブラブですからッ」
やっぱり手はハートマーク。

「お前…かわいい顔しといてなかなかエグいな…」

「それ、褒めてますぅ?」

「あー褒めてる褒めてる」

「ひよりん、福田くんが褒めるなんて滅多にないことだよ!すごいね!」

「えへっ、翔琉さんにも教えようっと」

「カケルって…高見か?」

「ハイッ、私の彼氏さんです」

「…やめてくれ、俺がどつかれる…」

「褒めてくださってるんですよね?」

「褒めても貶してもどつかれるっての…はあぁぁぁマジかあぁぁ…」

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