太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~
「お待たせ。悪い、遅くなった」

「諒さん!どうなりました?」

「バッチリ!似た者同士でよかったよ」

「え、諒くん、どういうこと?」

「横田さんとユリナをカップリングさせてきた」

「カップリング?」

「うん。あ、そんなことより、麻依…大丈夫だったか?」

「うん、みんなに助けてもらったから大丈夫だよ」

「手首は?痛まない?」

「あ…少し…でもひどくはないから」

「そっか。…翔琉も陽依さんも、今日は本当にありがとう」

「なーに言ってんスかー、俺たちの仲じゃないスか」
「そうですよぉ!水くさいです!あ、麻依先輩は明日はお休みしてくださいね!しっかり諒さんに癒してもらってください!ね、翔琉さん?」
「あぁ。明日は施行もないし、諒さんも休んでOKっスから」

「ひよりん、そんなわけには」

「いーえ!ダメです!気付いてました?麻依先輩、さっき震えてましたよ!?…気丈にしてましたけど、絶対怖かったんですよ!ていうか、あれは女なら絶対怖いはずですから!」
陽依さんが涙目で訴えかける。

「ひよりん…」

「てことで、諒さんも麻依さんのフォロー頼みますよ?な、陽依?」
「はいっ!諒さん、よろしくお願いします!」

「…わかった。じゃあお言葉に甘えさせてもらうよ、ありがとう」
「ひよりんも翔琉くんも、本当にありがとう」

「じゃ、俺らはこれで」
「麻依先輩、また明後日ですッ!」

「ありがとう、気をつけて帰ってね」

「はーい」



2人が来てくれて本当に助かったし、何より心強かった。
デートだったのに俺達のために来てくれた翔琉と陽依さんに、今度しっかりとお礼をしよう。
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