太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~

愛しい人/side諒

2人が帰り、残った麻依と俺。


「麻依…話したいことがたくさんあるんだけど…まだ時間はいい?」

「うん、私は大丈夫…」

「俺の家…でもいい?」

「うん…」

「ん。じゃあ…タクシー乗ろうか」

タクシーはホテル前に待機していたため、探す時間も待ち時間もかからず、すんなり帰って来れた。


タクシーの中でずっと手を繋いでいた。

…正しくは、麻依の手を俺が両手で包んでゆっくりさすって…たまにその小さな手にキスしてた、だけど。
とにかく早く麻依に触れたかったんだ。

車内で麻依に「車で来なかったんだね」と言われたが、そんなの当たり前だ。
麻依以外の女を俺の車に乗せるかっての。
ましてやあの女だぞ?

と、そのまま答えたら、麻依に困ったような嬉しいような顔をされて、マジで抱きしめそうになった。

…麻依と2人っきりになってから、何かおかしい。
麻依が愛しくて愛しくてしょうがない。
いや、いつもいつだって愛しいと思っているけど、今日は体が…麻依を求めたがっている。


あ!あれか?あのマカロンか?
だとしたら、本当に麻依にしか反応しないんだな。

てか…こんなんで俺の部屋で2人きりとか大丈夫かな…

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