太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~
お仕事の本腰を入れる前に、ひよりんとちょこっとコーヒータイム。


「はぁ…ほんとに王子様でしたね。なかなかいないですよぉ、あれだけ揃った人」

「高見くんもなかなかのイケメンだと思うけどね。茶髪のマッシュで背も高くて、パッと見はサーファーみたいだよね」

「ですよね!夏の男っぽくて素敵ですよね!」

チークが意味を持たなくなるほど頬を赤く染めるひよりんが、ほんとに素直でかわいい。ふふっ

「上原さんは優しいインテリ風でまた違ったイケメンだしね」

「あー確かに!中沢支配人もダンディなおじさまだし、うちの施行担当者ってイケメンしか来れないんですかねぇ」

「あはは、そういう基準ではないだろうけどね」

「でも佐伯新支配人がどんなお仕事をされるのか、楽しみですね。あと、カナさん!」

「ふふっ、『オーサ様』とどっちが極上イケメンなのか、今度聞いてみようか」

「あっ、それすごく聞きたい!」

こんな女子トークは枯れ薄(すすき)になりがちな私にちょっと潤いを授けてくれる。



――しかし、人生を変えられるほどの潤いを彼から与えられるなんて…この時は誰も知る由もなく――

< 9 / 268 >

この作品をシェア

pagetop