太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~
「今日…ホントにお休みしてもいいのかな」

「いいでしょ、あの2人があそこまで言ってくれたんだから。逆に休んでやらない方が失礼じゃない?」

「そっか、それもそうだね。後で連絡してみるね」

あれから麻依と思いっきり愛し合った後、ベッドで2人でお喋りしている。
ピロートークって言うんだっけ。
こういうのも幸せなんだなって、初めて知った。

麻依は俺にいろんな〝初めて〞を教えてくれる。
そんな大事な大事な女(ひと)。

俺は一生隣にいたい。
2人で幸せになりたい。


「そういや大丈夫か?…不安だった気持ちとか、横田さんの事とか…」

「うん…なんかね、諒に抱かれたら…っていうか愛し合ってたら、モヤモヤが全部なくなっちゃった。不思議だね」
ふふって笑うその顔に嘘はなさそうだ。

「それならよかった…それ聞いて安心した」
ホウッと軽く息を吐く。


「…俺さ、抱くって行為が、体を重ねるだけじゃなくて、気持ちも重ねることなんだな、って初めて知ったよ。前よりももっと愛しくて、もっと大事にしたいって気持ちが強くなった」


「うん、私も…。体の関係っていう言葉にちょっと偏見があったけど、そうじゃないんだね、心が重なるんだね。諒に抱かれてそう思って…私ももっと…言い表せないくらい大好きって思ったんだ」

その笑顔が可愛くて眩しくて…自然と口づけてた。

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