太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~
麻依がベッドから出ようとする。

「どした?」

「そろそろひよりんにメールしとこうと思って」

「そうだな、俺も翔琉に連絡しとくか」

俺がベッドから抜け出て、スマホ2台を持って麻依の元に戻った。

「…よし、ひよりんには連絡OK。後で福田くんにも一応連絡しておこうかな」

「え?何で福田さん?」

「あ、まだ言ってなかったね。昨日、諒とユリナさんがラピスに入るところをたまたま見たんだって。それで『これはなんだ、お前らどうなってんだ』って電話が来たの。それで『お前は今何してるんだ』って聞かれたから『これから横田さんと仕事で食事』って答えたら、横田さんの噂も知ってるから色々と心配されてね」

「…ふーん……麻依、福田さんと仲いーのな。なんか妬ける」

あっ、自然と口がムゥってなる。

「そんなことないよ、仲いいんだかわからないけど同期だから。それより福田くん、私に諒とうまくやれよ、って言ってたよ?」

麻依がふふっと笑いながら人差し指で俺のムゥの口をツンツンする。

俺は男の目で麻依を見つめながらその指にキスすると赤くなった。
クッ、可愛いくて萌える。


「じゃ、福田さんに連絡する時、俺も一緒にする。いいよね?」

「うん、いいよ。ていうかその方がいいよね」
ふふっ、と可愛い笑顔を見せてくれる。

ほんとに福田さんになんの恋愛感情もないことに安心した。

福田さん、ごめんだけど。

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