本能のまま、冷徹ドクターは新妻を愛し尽くす
修平の唇が真琴の首筋をすべり、ルームウエアをまくり上げられて胸をあらわにされる。

最高潮に鼓動が高鳴るのは、柔らかな舌と器用な指で快感を与えられているからだけでなく、恥ずかしさに必死に耐えているせいでもある。

(部屋が明るいからしっかり見られてしまう。バストサイズは人並だと思うけど、細くはないし骨太だし、がっかりされるかも......)

小柄で華奢な体形に憧れるのをやめても、どう見られるかは気になってしまう。

ワイシャツのボタンをすべて外した修平は無駄な脂肪のない引き締まった体つきをしていて、大胸筋の張りや薄っすら割れた腹筋を美しいと思えばますます魅力不足な自分を恥じ入った。

下着まで完全に脱がされたらついに羞恥に耐え切れず、両腕で体を隠すように抱きしめた。

すると、真琴の太ももに舌を這わせていた修平が行為を中断した。

「なぜ隠す?」

「ええと、その、残念に思われそうな気がして......あっ!」

両手首を掴まれ、頭上でクロスさせるように押さえつけられた。

顔から火が出そうな思いでいる真琴の全身に、修平は容赦なく観察するような視線を注ぐ。

(見ないで!)
< 126 / 211 >

この作品をシェア

pagetop