本能のまま、冷徹ドクターは新妻を愛し尽くす
守也が言った通りかもしれないと心が揺らぎ、しかし結婚して半年足らずで結論を出すのは早すぎると迷いを消そうとした。
なにより修平への恋心が大きく膨らんでいるので、別れたくはない。
説得に惑わされまいとして耳を塞いだら、それと同時に守也が口を開いた。
「マコちゃんは、生嶋先生が好きなの?」
なにか問われた気がしたが聞こえず、これ以上なにも話したくないという気持ちを込めて首を横にブンブンと振った。
「やめてよ。私と修平さんがどうなろうと、守也くんには関係ない。もう私に構わないで」
いつになく厳しい言い方をしたら、守也が悲しげに目を伏せた。
それを見た真琴は傷つけてしまったかとハッとして耳から手を離した。
「きついこと言って、ごめんね......」
ふたりが無言になると、静かな廊下の曲がり角の向こうから足音や医療機器の音が微かに聞こえて、すぐにやんだ。
救急救命センターに繋がる自動ドアが開閉したようで、誰かがこちらに来るかもしれないと緊張した。
それは守也も同じようで、後ろを気にしつつ小声で話を締めくくる。
なにより修平への恋心が大きく膨らんでいるので、別れたくはない。
説得に惑わされまいとして耳を塞いだら、それと同時に守也が口を開いた。
「マコちゃんは、生嶋先生が好きなの?」
なにか問われた気がしたが聞こえず、これ以上なにも話したくないという気持ちを込めて首を横にブンブンと振った。
「やめてよ。私と修平さんがどうなろうと、守也くんには関係ない。もう私に構わないで」
いつになく厳しい言い方をしたら、守也が悲しげに目を伏せた。
それを見た真琴は傷つけてしまったかとハッとして耳から手を離した。
「きついこと言って、ごめんね......」
ふたりが無言になると、静かな廊下の曲がり角の向こうから足音や医療機器の音が微かに聞こえて、すぐにやんだ。
救急救命センターに繋がる自動ドアが開閉したようで、誰かがこちらに来るかもしれないと緊張した。
それは守也も同じようで、後ろを気にしつつ小声で話を締めくくる。