本能のまま、冷徹ドクターは新妻を愛し尽くす
愛華は相談があると言っては仕事終わりに守也を誘い、自宅に招いたこともあるそうだ。
告白したのは先週の土曜日で、それは真琴が守也と公園デートの約束をしていた日と同じだった。
急な仕事というのは嘘だったと今知らされ、ショックが重なる。
愛華に告白された守也はひと晩悩んで、翌日にOKの返事をしたという。
「本当は守也さん、小柄で守ってあげたくなるタイプの可愛い女性が好きなんですって。だから私を選んでくれたんです。こういうのは相性ですから仕方ないですよね。きっとそのうちマコさんにも運命の出会いがあると思います。元気出してくださいね。それと」
勝ち誇った笑みを浮かべる愛華が、十分すぎるほど傷ついている真琴に追い打ちをかける。
「その婚約指輪、守也さんに返してください。もう婚約者じゃないので」
「これは......」
真琴はとっさに右手で握るようにして指輪を隠した。
愛華の言う通り、フラれてしまった真琴が持っていていい指輪ではないだろう。
けれどももらった時の喜びを含め、守也との三年間の思い出まで奪われるような気がして返しがたい。
告白したのは先週の土曜日で、それは真琴が守也と公園デートの約束をしていた日と同じだった。
急な仕事というのは嘘だったと今知らされ、ショックが重なる。
愛華に告白された守也はひと晩悩んで、翌日にOKの返事をしたという。
「本当は守也さん、小柄で守ってあげたくなるタイプの可愛い女性が好きなんですって。だから私を選んでくれたんです。こういうのは相性ですから仕方ないですよね。きっとそのうちマコさんにも運命の出会いがあると思います。元気出してくださいね。それと」
勝ち誇った笑みを浮かべる愛華が、十分すぎるほど傷ついている真琴に追い打ちをかける。
「その婚約指輪、守也さんに返してください。もう婚約者じゃないので」
「これは......」
真琴はとっさに右手で握るようにして指輪を隠した。
愛華の言う通り、フラれてしまった真琴が持っていていい指輪ではないだろう。
けれどももらった時の喜びを含め、守也との三年間の思い出まで奪われるような気がして返しがたい。