あの頃の私たちへ
そして当日

仕事が終わり約束のお店に向かった

店内に入ると先生が先に席についていた

「先生!」

私も席につきカバンを置いた

「何飲む? オレンジジュース?」

「また子供扱い? 生で! もう大人なの!」

「そんなにムキにならなくても 本当にそうゆうところは変わらないな」

先生はクスクス笑った

こうやってからかってくる先生もあの頃と何もかわらない

それからたわいもない話で盛り上がった

大学のこと 仕事のこと

そして驚いたのは先生が教師を辞めて東京の会社に就職していたことだった

その後も空白の6年を埋めるかのようにひたすら話した

そしていつの間にかあの頃の2人に戻っていた
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