あの頃の私たちへ
「僕結婚するんだ…」

「そんな…」

私はその場から動けなかった

そうか…

先生はちゃんと前に進んでたんだ

私なんか忘れて

「私がどんな思いで今日まで過ごしてきたわかる?
先生のこと忘れられなくて今まで恋愛なんて一切してこなかったんだよ! なのになんで…」

もうどうでもよくなってきた

浮かれてたのは私だけだった

「だから会うのはこれで最後 君に直接言えてよかったよ」

「もうどうでもいいや… お幸せに じゃあね」

私は駅のほうに向かって歩いていった

歩いてる途中何度も振り向きたくなったが泣きながら我慢した

こんなことなら再会なんてしたくなかった

家に着くと玄関にうずくまって泣いた
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