あの頃の私たちへ
「あの、私帰ります!」

私はリビングに置いてあるカバンをとり玄関にむかった

「待って ケーキだけでも…」

「私がケーキに釣られると思います? もう子供じゃないんです」

「でもケーキ好きだったよね 高校のときの誕生日も…」

「なんで今その話するんですか!? もういい加減にして…」

抑えていた感情が込み上げてくる

「まさか先生が渡辺さんの婚約者なんて驚きました こんな偶然あるんですね」

「たまたまだよ… 今日はごめんね 気使わせたね」

「謝らないで! 別にもういいんです! 私帰りますから…」

私はそう言い残し家を出た
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