"全く興味がない"それだけだった
「今はソリッド兄様の事は関係ないだろう!?」
「もしミケーレ様の意思で婚約を解消するならば、ソリッド様とランドリゲス公爵に相談した方が良いと思いますわ」
「‥‥っ、俺だってランドリゲス公爵家の人間だ!」
「あまり役には立っていないようですけど‥」
「ーー!!」
「あらまぁ‥わたくしったら思っていたことが口から出てしまいましたわ」
「‥っ」
「申し訳ございません、ミケーレ様」
ついつい本音が出てしまったと、ソフィーアはわざと口元を押さえた。
それだけでミケーレは顔を真っ赤にして震えている。
どうやら反論の言葉すら出てこないのだろう。
口をパクパクさせている。
ソフィーアは万が一の為にパチンと小さく指を鳴らして準備をする。
ミケーレの怒りが爆発するのも時間の問題だろうと思いつつも、ソフィーアはミケーレをどんどんと追い立てていく。