人を見た目で判断するな〜ダサダサ御曹司の真の顔〜
「はあ〜すっきりした」

 声が聞こえて振り返った姉弟は、これでもかと口と目を見開きポカンと固まる。

「どうした?二人してマヌケな顔して」

「「……」」まだ固まっている。

「ブッ」大河だけが状況を理解していて、笑ってしまう。

「大河、何が可笑しい!!」

「聖七、ダサ専じゃなく聖になってるぞ?」 

「あっ!ああ。まあ、話すつもりだったからいいか」

「「ええっ!?」」

 訳がわからないと姉弟は戸惑う。

「デリバリーが届くまでに先に話をするか」

 あまりの衝撃に、このまま食事をしても喉を通らない。とにかく早く説明してほしくて、首を縦に振っている。
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