七つの大罪(魔族神)の末っ子
憤怒の1日
朝が来た。
「、、。」
私達兄弟全員、朝に弱い。
怠惰はなかなか起きなく、スッゴくダルそうだ。
暴食は直ぐに起きるが、かなり機嫌が悪くなり威圧感が凄くなる。
強欲は少しすると起きるが、機嫌が悪く直ぐに怒る。
傲慢は直ぐ起きてくるが、機嫌が悪く何も喋らずに睨んでくる。
色欲はなかなか起きないけど、少し機嫌が悪いだけで他の兄弟達よりはマシである。
嫉妬は直ぐに起きてくるが、機嫌が悪く物に八つ当たりするので朝から物がよく壊れている。
憤怒の私はなかなか起きれなく、ちゃんと頭が働くまでボーっとしていてよく壁などにぶつかったり転んだりして怪我をするが、兄弟達が側に居る時は兄弟達が私を抱き上げて運んでくれるので怪我はしない。
私が家に居る時にとっている姿は女の子供の姿なので運びやすいのだろう。
「、、、7時、、ご飯」
朝ご飯の時間は8時からだ。
私は身仕度を整えて兄弟達が居るだろう食事をする為のリビングに向かった。
今は部屋を出て階段を降りて居る。
“ドテッ、ドンッ、ダンッ、バタッ”
「、、、、痛い」
階段から落ちた。
いつもは音を聞いた兄弟の誰かが駆けつけて来るのだが今日は誰も来ないみたいだ。
(、、、兄弟達の気配が近くに無い?何処に、、、、!やはり、みんなはリビングに居るみたいだ、、、魔王と一緒に)
「、、、魔王、今日は朝から兄弟達に会いに来たのか。珍しいな、、、初めてじゃないか?」
魔王が朝から兄弟達に会いに来た事は何回かあったが、朝ご飯の時間に来た事は無い。
(さて、どうするか、、、様子を見てから部屋に戻るか。っと、姿を見られても大丈夫なように行く前に男の姿にならないとな)
私は普段人前に出る時は男の姿をとっている。
私が男の姿をとるのは憤怒のイメージが一般的にほとんどの人が男の姿を思い浮かべるので、分かりやすい様に人前に出る時は男の姿になっている。
男の姿になってからリビングに向かってリビングの前で気配を完全に消して隠れながらリビングの中を見る。
(あ、魔王やっぱり居る、、、兄弟も魔王も楽しそうだ。良かった、、、私は部屋に帰るか。魔王が私を見たら気分を悪くするだろうからな)
そして私は自分の部屋に向かう途中で何故か魔王に出会ってしまった。
(何故だ?兄弟達と食事をしていたはずだよな?)
「、、、、。」
「どうも魔王陛下、ご機嫌麗し、」
「何故お前の様な奴がここに居る?不愉快だ」
「ここは私達兄弟の家ですので、私に会うのは仕方ないかと」
「お前だけ違う所に住めば良いだろう?私の恋人達の家にお前みたいな者が居る事自体が不愉快なのだ。何故あいつらの兄弟にお前みたいなのが、、、この魔界からも居なくなれば清々するんだがな」
「、、、、それは申し訳ない。では、私はこれで」
「、、、ふんッ」
ものすごく不快そうな顔をした魔王から離れて自分の部屋に向かった。
魔王と話している時は不敵な顔をして笑っていたが心はズキズキと痛んでいた。
(あぁ、、、魔王に不愉快そうな顔をさせてしまった。私が居なければ魔王は幸せに笑って居られるのだろうか?、、、笑って居られるな。私が不愉快にさせているのだから私が居なければ喜ばれるだろう)
“ガチャ”
「、、、は、はは、、、はぁ」
部屋に戻った私は幼い女の子の姿になりベッドに横たわった。
とても(精神的に)疲れた私は昼までそのまま寝る事にした。
昼を少し過ぎた頃に私は目を覚ましたが頭が働かなくベッドの上で横たわっていた。
“コンコン”
「憤怒?まだ寝てんのか?少し遅いが昼飯が出来たから一緒に食べるぞ、、、入るぞ」
“ガチャ”
「、、、、おはよう、暴食」
「寝惚けてるのか?ほら、昼飯食べられるか?」
「ああ、朝一回だけ起きたからな。だがそのまま二度寝していたらこの時間になった」
「あ~、、、確かにいつもよりは寝惚けてねぇな。ほら、いくぞ?」
「ああ」
昼飯を誘いにきた暴食は私を抱き上げ、そのままリビングに向かった。
(、、、魔王の気配が近くにしないって事は帰ったのか?)
「おや?おそよう、憤怒。今日はよく眠ったようだね?」
「おはよう、傲慢。起きたばかりだから腹が空いてない」
「ダメだよ、ちゃんと食べないと。少しでも良いから食べなよ?憤怒?」
「少しだがちゃんと食べるから心配するな、嫉妬」
「いくら食べなくて良い存在だっていっても食べないより食べた方が力も制御出来るし頭も働くからな。朝もちゃんと食べれる様にしろよ?憤怒」
「努力はする、強欲」
「少し口煩いかも知れないけど私達は末のあなたが心配なんだ。一日一回は憤怒の姿を見ないと落ち着かないくらいにわね?」
「ん、分かってる。私も兄弟の姿を見ないと落ち着かないからな。その思いは分かってる、色欲」
「おはよう、憤怒。それでは憤怒も来た事だし早く食べるか」
「ん、食べる。あ、おはよう、怠惰」
リビングに居た兄弟達と話ながら少し遅い昼飯を食べた。
昼飯を食べた後、兄弟達は魔王に頼まれた(多分、今日の朝に頼まれた)仕事があると言ってそれぞれ何処かに出かけて行った。
(地上界で何かあったのか?最近忙しそうだが、、、魔生王(ませいおう)でも新たに生れたのか?)
魔生王というのは地上界 (魔界の上の世界で天界の下の世界)で数百年くらいに生まれる破壊王みたいなモノで負の力の塊である魔生達の王である。
魔王と似ているが全然違うモノだ。
私達兄弟と同じ様に負の感情でも生きていくにはなくてはならない感情を司る様に、魔王は負の力を増幅または減少させる事が出来る存在で、魔王が居なければ生きているモノは全て負の感情を制御出来なくなるのだ。
魔生王は元々存在する魔生という毒の様な禍々しい負の存在であるモノの王だ。
魔生王は生きているモノ達の負の力が限界を超え集まった存在で勇者(聖の塊)にしか倒せないモノだ。
それがもし新たに生れたのなら最近の兄弟達の忙しさは納得がいく。
(今回は誰が召喚されるのか、、、どの感情が一番強いかだからな。一番召喚されるのは強欲だが、、、)
「私は腹ごなしに少し散歩でもするか」
私は外(庭)に散歩する為に出かけた。
日が沈みそうになるのを木に寄りかかって見ていた。
「、、、、もう夜か。兄弟達は戻って居るのか?忙しそうだったが、、、まだ一人も帰って来てないな」
家の周囲も気配を探ったが、だれ一人家に帰って来て居ない事が分かった。
(私だけいつも仕事をしないのは悪いと思うが、魔王は私が嫌いだからな。そんな存在に仕事を頼むのは嫌だろうから仕方ないか)
「ふぅ、、、家に入るか。私が家に居ないと分かれば兄弟達が心配してそこら辺を破壊しながら探しまくるからな、、ッ!この感じっ!まさか今回は私か!」
私の足元に光輝く魔方陣が現れたので慌てて男の姿になる。
(しかし、私が居ないと分かった兄弟達が暴れなければ良いが)
私は地上界に召喚された。
「、、。」
私達兄弟全員、朝に弱い。
怠惰はなかなか起きなく、スッゴくダルそうだ。
暴食は直ぐに起きるが、かなり機嫌が悪くなり威圧感が凄くなる。
強欲は少しすると起きるが、機嫌が悪く直ぐに怒る。
傲慢は直ぐ起きてくるが、機嫌が悪く何も喋らずに睨んでくる。
色欲はなかなか起きないけど、少し機嫌が悪いだけで他の兄弟達よりはマシである。
嫉妬は直ぐに起きてくるが、機嫌が悪く物に八つ当たりするので朝から物がよく壊れている。
憤怒の私はなかなか起きれなく、ちゃんと頭が働くまでボーっとしていてよく壁などにぶつかったり転んだりして怪我をするが、兄弟達が側に居る時は兄弟達が私を抱き上げて運んでくれるので怪我はしない。
私が家に居る時にとっている姿は女の子供の姿なので運びやすいのだろう。
「、、、7時、、ご飯」
朝ご飯の時間は8時からだ。
私は身仕度を整えて兄弟達が居るだろう食事をする為のリビングに向かった。
今は部屋を出て階段を降りて居る。
“ドテッ、ドンッ、ダンッ、バタッ”
「、、、、痛い」
階段から落ちた。
いつもは音を聞いた兄弟の誰かが駆けつけて来るのだが今日は誰も来ないみたいだ。
(、、、兄弟達の気配が近くに無い?何処に、、、、!やはり、みんなはリビングに居るみたいだ、、、魔王と一緒に)
「、、、魔王、今日は朝から兄弟達に会いに来たのか。珍しいな、、、初めてじゃないか?」
魔王が朝から兄弟達に会いに来た事は何回かあったが、朝ご飯の時間に来た事は無い。
(さて、どうするか、、、様子を見てから部屋に戻るか。っと、姿を見られても大丈夫なように行く前に男の姿にならないとな)
私は普段人前に出る時は男の姿をとっている。
私が男の姿をとるのは憤怒のイメージが一般的にほとんどの人が男の姿を思い浮かべるので、分かりやすい様に人前に出る時は男の姿になっている。
男の姿になってからリビングに向かってリビングの前で気配を完全に消して隠れながらリビングの中を見る。
(あ、魔王やっぱり居る、、、兄弟も魔王も楽しそうだ。良かった、、、私は部屋に帰るか。魔王が私を見たら気分を悪くするだろうからな)
そして私は自分の部屋に向かう途中で何故か魔王に出会ってしまった。
(何故だ?兄弟達と食事をしていたはずだよな?)
「、、、、。」
「どうも魔王陛下、ご機嫌麗し、」
「何故お前の様な奴がここに居る?不愉快だ」
「ここは私達兄弟の家ですので、私に会うのは仕方ないかと」
「お前だけ違う所に住めば良いだろう?私の恋人達の家にお前みたいな者が居る事自体が不愉快なのだ。何故あいつらの兄弟にお前みたいなのが、、、この魔界からも居なくなれば清々するんだがな」
「、、、、それは申し訳ない。では、私はこれで」
「、、、ふんッ」
ものすごく不快そうな顔をした魔王から離れて自分の部屋に向かった。
魔王と話している時は不敵な顔をして笑っていたが心はズキズキと痛んでいた。
(あぁ、、、魔王に不愉快そうな顔をさせてしまった。私が居なければ魔王は幸せに笑って居られるのだろうか?、、、笑って居られるな。私が不愉快にさせているのだから私が居なければ喜ばれるだろう)
“ガチャ”
「、、、は、はは、、、はぁ」
部屋に戻った私は幼い女の子の姿になりベッドに横たわった。
とても(精神的に)疲れた私は昼までそのまま寝る事にした。
昼を少し過ぎた頃に私は目を覚ましたが頭が働かなくベッドの上で横たわっていた。
“コンコン”
「憤怒?まだ寝てんのか?少し遅いが昼飯が出来たから一緒に食べるぞ、、、入るぞ」
“ガチャ”
「、、、、おはよう、暴食」
「寝惚けてるのか?ほら、昼飯食べられるか?」
「ああ、朝一回だけ起きたからな。だがそのまま二度寝していたらこの時間になった」
「あ~、、、確かにいつもよりは寝惚けてねぇな。ほら、いくぞ?」
「ああ」
昼飯を誘いにきた暴食は私を抱き上げ、そのままリビングに向かった。
(、、、魔王の気配が近くにしないって事は帰ったのか?)
「おや?おそよう、憤怒。今日はよく眠ったようだね?」
「おはよう、傲慢。起きたばかりだから腹が空いてない」
「ダメだよ、ちゃんと食べないと。少しでも良いから食べなよ?憤怒?」
「少しだがちゃんと食べるから心配するな、嫉妬」
「いくら食べなくて良い存在だっていっても食べないより食べた方が力も制御出来るし頭も働くからな。朝もちゃんと食べれる様にしろよ?憤怒」
「努力はする、強欲」
「少し口煩いかも知れないけど私達は末のあなたが心配なんだ。一日一回は憤怒の姿を見ないと落ち着かないくらいにわね?」
「ん、分かってる。私も兄弟の姿を見ないと落ち着かないからな。その思いは分かってる、色欲」
「おはよう、憤怒。それでは憤怒も来た事だし早く食べるか」
「ん、食べる。あ、おはよう、怠惰」
リビングに居た兄弟達と話ながら少し遅い昼飯を食べた。
昼飯を食べた後、兄弟達は魔王に頼まれた(多分、今日の朝に頼まれた)仕事があると言ってそれぞれ何処かに出かけて行った。
(地上界で何かあったのか?最近忙しそうだが、、、魔生王(ませいおう)でも新たに生れたのか?)
魔生王というのは地上界 (魔界の上の世界で天界の下の世界)で数百年くらいに生まれる破壊王みたいなモノで負の力の塊である魔生達の王である。
魔王と似ているが全然違うモノだ。
私達兄弟と同じ様に負の感情でも生きていくにはなくてはならない感情を司る様に、魔王は負の力を増幅または減少させる事が出来る存在で、魔王が居なければ生きているモノは全て負の感情を制御出来なくなるのだ。
魔生王は元々存在する魔生という毒の様な禍々しい負の存在であるモノの王だ。
魔生王は生きているモノ達の負の力が限界を超え集まった存在で勇者(聖の塊)にしか倒せないモノだ。
それがもし新たに生れたのなら最近の兄弟達の忙しさは納得がいく。
(今回は誰が召喚されるのか、、、どの感情が一番強いかだからな。一番召喚されるのは強欲だが、、、)
「私は腹ごなしに少し散歩でもするか」
私は外(庭)に散歩する為に出かけた。
日が沈みそうになるのを木に寄りかかって見ていた。
「、、、、もう夜か。兄弟達は戻って居るのか?忙しそうだったが、、、まだ一人も帰って来てないな」
家の周囲も気配を探ったが、だれ一人家に帰って来て居ない事が分かった。
(私だけいつも仕事をしないのは悪いと思うが、魔王は私が嫌いだからな。そんな存在に仕事を頼むのは嫌だろうから仕方ないか)
「ふぅ、、、家に入るか。私が家に居ないと分かれば兄弟達が心配してそこら辺を破壊しながら探しまくるからな、、ッ!この感じっ!まさか今回は私か!」
私の足元に光輝く魔方陣が現れたので慌てて男の姿になる。
(しかし、私が居ないと分かった兄弟達が暴れなければ良いが)
私は地上界に召喚された。