七つの大罪(魔族神)の末っ子
召喚時の不具合
???視点
私は日本からこの世界に召喚されて直ぐにこの地下に閉じ込められた。
『なっ!女だと!しかもこんな貧相な役にも立たなそうなしかも黒髪黒目の女が勇者様の回復者だというのか!こんなモノ勇者様にお見せ出来ん!贄の地下に閉じ込めておけ!』
そう言われてこの地下に一週間閉じ込められている。
そして今日、何か儀式がある様でこの地下に私を喚んだくそジ、、、おじさんとそのおじさんの部下数人とおじさんが気持ち悪いくらい機嫌を取っている綺麗な男の人一人とその男の人に群がっている男の人とは異なる綺麗さがある美人の女の人三人が入って来た。
「あの、俺の回復者はまだ?」
「え、ええ、召喚にもう少し時間がかかる様で」
「そうですか、、、それであの布を被った人は?」
「ああ、アレの事は特に気にしないで下さい勇者様」
どうやら綺麗な男の人は勇者らしい。
(回復者、、、つまり私の事は失敗って事か。なら早く元の場所に日本に還して欲しいんだけど、、、もしかしたら一回喚ぶと還せないのかな?)
「それより!今日は七つの大罪である魔族神の一人を召喚しますよ!今この世界が一番必要としている神であり勇者様の手助けをしてくれるだろう神を召喚します!」
五月蝿いくらいの大声でおじさんはそう言った。
(七つの大罪って、、、でも神様か、、ん?私、贄って言われてたよね?まさか、、)
「この魔方陣で喚びますので見ていて下さいね?おい!お前ら、始めろ!」
おじさんの部下達が魔方陣の真ん中に綺麗な玉やら素人目にも高価な物だと分かる物を置いてから魔方陣を取り囲むと、なに言ってるか分からないが呪文を唱えていた。
すると魔方陣が光輝いて真ん中から赤色と青色のオーラみたいなモノが出てきた。
(綺麗、、、赤色と青色だけど全然交ざらない)
「なっ!交わらない赤と青だと!これは!この色は!勇者様達、早くここから避難を!この色は、、」
「ひっ!、、お、オレ達も早く逃げるぞ!」
「待って下さい!あの布を被った子は!?」
「あれは良いのです!早く!皆の者!勇者様達を避難させろ!」
「はっ!」
「ちょっ、、、君!君も早く、、、」
「役立たずの女!お前は憤怒様の怒りを治める贄だ!役立たずなりに機嫌を取っておけ!」
くそジジイはそう言って最後に出入口から出てドアの鍵を閉めて去って行った。
魔方陣の中心にたくさん置いてあった高価な物が光輝きながら一つの塊になって人形をとっていくのが見えた。
(憤怒様?七つの大罪の憤怒か、、、けどこの世界では神様なんだよね?なら、ちゃんとしないといけないよね?)
憤怒視点
喚ばれたので応じたがこの世界に来て直ぐに違和感を感じた。
その原因は直ぐに分かった。
(何処の誰だか知らないがケチったな、、、他の兄弟達ならここに居る者達全てを消し、勇者の手助けもやらないで還ってきただろうな)
「、、、、。」
目を開けて見ると案の定誰も居ない、、、かと思ったが一人布を被った女が地面に座り頭を下げて居た。
(召喚する時に私の色を見たはずだが?、、、この子だけ逃げなかったのか?)
「、、、、何故、私が来ると分かっていながら逃げなかった?」
「、、、あの、その、私は、その、、」
「ん?黒髪?、、、お前はこの世界の者ではないな?」
「っ!は、はい!私ここに召喚されて直ぐにここに閉じ込められたんです!それから一週間した今日、私を召喚したくそジ、、おじさんが勇者?を連れてここに来て何かの儀式?みたいな事をしていたんです!それで魔方陣から赤と青の色のオーラ?が出たら、ここに居た人達が一斉に逃げて行ったんです!勇者さん?は私の事を心配してくれてましたが連れて行かれて、、、あのくそジ、、おじさんは私に贄なのだから憤怒様の怒りを治めろと言ってドアに鍵をかけて出て行きました」
どうやらこの子は何も知らずに異なる世界から召喚された後、何も知らせずここに閉じ込められた上に勝手に贄にされたというわけだ。
(身勝手な、、、だが、私達兄弟の召喚のモノまでケチる者みたいだからな)
「お前は私が怖くないのか?私はこの世界全てに畏れられているモノだぞ?」
「いえ、怖くないと言ったら嘘になりますが、神様なら敬わなければいけないと思って。それに私にとってはあのくそジジイよりあなた様の方が怖くないです」
「、、、布を取ってくれるか?」
「あ、はい。神様と話すのに布を被ったままなんて失礼でしたよね?」
“バサッ”
「ほぉ」
その子は黒髪黒目を持った可愛らしい女の子だった。
「その身に黒を持って居るとは、やはり異なる世界の子か」
「そういえば黒髪黒目もあのくそジジイは嫌っていたみたいですがなにかあるのですか?」
「いや?ただこの世界で黒髪というのは私達兄弟、、、七つの大罪の七人しか居ないからな。黒目は天界の一番上の神が持っている色だ。今はこの世界ではそれとお前しか居ないだろうな」
「え、、私の世界、、というか国では私の髪と目の色は普通なのですが」
「そうなのか、、だがこの世界では目立つから隠しておいた方が良いだろう、、、それと普段の言葉で話してくれて構わない」
「けど、その、神様に普段の言葉を使うのは失礼では?」
「私はお前が気に入ったから普段の言葉で話してくれた方が嬉しいが?」
「うぅ~、、分かり、、分かったよ」
この子は本当に何も知らせずに閉じ込められて居たのだろう。
そして布を取って顔を見て分かったが、この子はこの子の世界の神達から日本人という理由だけでたくさんの加護と比護が付いて居る。
(この子の国の者は神を大切に、けれど崇め過ぎない神にとって一番嬉しい信仰をしているのだろうな。そうでなければ日本人という多分その国の人種だろうが、それだけが理由で加護と比護をこんなにたくさん付けられないだろうからな)
「私は憤怒を司るモノだ。この世界で私を畏れないのは魔王と私の兄弟達だけだろう。そして私が召喚される時に色が見えただろう?」
「うん、交わらない綺麗な赤と青だったよ」
「その色は私の司る色でもあり、私だけが持って居る色なのだ。だからこの色を見た時そのくそジジイという者達は私を畏れて逃げたのだろう。だが、そのくそジジイという者が逃げた理由はそれだけでは無いだろうがな」
「どういう事?」
私はこの子になら教えても良いだろうと思い続けた。
「そのくそジジイは私達兄弟の一人を召喚する為の物をケチったのだ」
「ケチった?あ、もしかしてあの高価な物!」
「そうだ。多分かなり少ない量だったみたいでな」
「結構たくさんあった様に見えたけど?」
「私達兄弟を一人喚ぶのに必要な物は高価で力がある物だ。この高価で力がある物っていうのはクリアしていたが量がな、、私達兄弟を喚ぶのに必要な量はその高価な物を魔方陣にギュウギュウに入るくらいだからな」
「え!なら半分くらいしかなかったって事!助けてもらう為の神様を喚ぶのに?」
「そうだ。私達はその高価な物で自分達の形と力をこの世界を壊さない為に作り、それに自分を入れるのだが、、、ケチられたせいで不具合が起きた」
「不具合?」
それまで私は浮いていのだが、その子の近くに降りて行き浮いている力を使うのを止めると地面に座り込んだ。
「足が一切動かない」
「なっ!あのくそジジイ!神様になんて不便を!ボッコボコにしたい!こんな綺麗でカッコいいお兄さんに、、」
「綺麗でカッコいいお兄さん?、、、ああ、そうかこの姿だとそうなるか」
「神様?」
「私は憤怒と呼ばれているからそう呼んでくれ」
「あ、私は撫子(なでしこ)って呼んで欲しい」
「ああ、よろしくな、撫子」
「うん、憤怒」
私はこの子、、、撫子にこの世界の事を教える事にした。
(こんな良い子にこんな事をするとは、、、くそジジイという者は少し叱っとこう。、、、殺しはしないさ。撫子は人が死ぬのを見るのは嫌だろうからな?)
私は日本からこの世界に召喚されて直ぐにこの地下に閉じ込められた。
『なっ!女だと!しかもこんな貧相な役にも立たなそうなしかも黒髪黒目の女が勇者様の回復者だというのか!こんなモノ勇者様にお見せ出来ん!贄の地下に閉じ込めておけ!』
そう言われてこの地下に一週間閉じ込められている。
そして今日、何か儀式がある様でこの地下に私を喚んだくそジ、、、おじさんとそのおじさんの部下数人とおじさんが気持ち悪いくらい機嫌を取っている綺麗な男の人一人とその男の人に群がっている男の人とは異なる綺麗さがある美人の女の人三人が入って来た。
「あの、俺の回復者はまだ?」
「え、ええ、召喚にもう少し時間がかかる様で」
「そうですか、、、それであの布を被った人は?」
「ああ、アレの事は特に気にしないで下さい勇者様」
どうやら綺麗な男の人は勇者らしい。
(回復者、、、つまり私の事は失敗って事か。なら早く元の場所に日本に還して欲しいんだけど、、、もしかしたら一回喚ぶと還せないのかな?)
「それより!今日は七つの大罪である魔族神の一人を召喚しますよ!今この世界が一番必要としている神であり勇者様の手助けをしてくれるだろう神を召喚します!」
五月蝿いくらいの大声でおじさんはそう言った。
(七つの大罪って、、、でも神様か、、ん?私、贄って言われてたよね?まさか、、)
「この魔方陣で喚びますので見ていて下さいね?おい!お前ら、始めろ!」
おじさんの部下達が魔方陣の真ん中に綺麗な玉やら素人目にも高価な物だと分かる物を置いてから魔方陣を取り囲むと、なに言ってるか分からないが呪文を唱えていた。
すると魔方陣が光輝いて真ん中から赤色と青色のオーラみたいなモノが出てきた。
(綺麗、、、赤色と青色だけど全然交ざらない)
「なっ!交わらない赤と青だと!これは!この色は!勇者様達、早くここから避難を!この色は、、」
「ひっ!、、お、オレ達も早く逃げるぞ!」
「待って下さい!あの布を被った子は!?」
「あれは良いのです!早く!皆の者!勇者様達を避難させろ!」
「はっ!」
「ちょっ、、、君!君も早く、、、」
「役立たずの女!お前は憤怒様の怒りを治める贄だ!役立たずなりに機嫌を取っておけ!」
くそジジイはそう言って最後に出入口から出てドアの鍵を閉めて去って行った。
魔方陣の中心にたくさん置いてあった高価な物が光輝きながら一つの塊になって人形をとっていくのが見えた。
(憤怒様?七つの大罪の憤怒か、、、けどこの世界では神様なんだよね?なら、ちゃんとしないといけないよね?)
憤怒視点
喚ばれたので応じたがこの世界に来て直ぐに違和感を感じた。
その原因は直ぐに分かった。
(何処の誰だか知らないがケチったな、、、他の兄弟達ならここに居る者達全てを消し、勇者の手助けもやらないで還ってきただろうな)
「、、、、。」
目を開けて見ると案の定誰も居ない、、、かと思ったが一人布を被った女が地面に座り頭を下げて居た。
(召喚する時に私の色を見たはずだが?、、、この子だけ逃げなかったのか?)
「、、、、何故、私が来ると分かっていながら逃げなかった?」
「、、、あの、その、私は、その、、」
「ん?黒髪?、、、お前はこの世界の者ではないな?」
「っ!は、はい!私ここに召喚されて直ぐにここに閉じ込められたんです!それから一週間した今日、私を召喚したくそジ、、おじさんが勇者?を連れてここに来て何かの儀式?みたいな事をしていたんです!それで魔方陣から赤と青の色のオーラ?が出たら、ここに居た人達が一斉に逃げて行ったんです!勇者さん?は私の事を心配してくれてましたが連れて行かれて、、、あのくそジ、、おじさんは私に贄なのだから憤怒様の怒りを治めろと言ってドアに鍵をかけて出て行きました」
どうやらこの子は何も知らずに異なる世界から召喚された後、何も知らせずここに閉じ込められた上に勝手に贄にされたというわけだ。
(身勝手な、、、だが、私達兄弟の召喚のモノまでケチる者みたいだからな)
「お前は私が怖くないのか?私はこの世界全てに畏れられているモノだぞ?」
「いえ、怖くないと言ったら嘘になりますが、神様なら敬わなければいけないと思って。それに私にとってはあのくそジジイよりあなた様の方が怖くないです」
「、、、布を取ってくれるか?」
「あ、はい。神様と話すのに布を被ったままなんて失礼でしたよね?」
“バサッ”
「ほぉ」
その子は黒髪黒目を持った可愛らしい女の子だった。
「その身に黒を持って居るとは、やはり異なる世界の子か」
「そういえば黒髪黒目もあのくそジジイは嫌っていたみたいですがなにかあるのですか?」
「いや?ただこの世界で黒髪というのは私達兄弟、、、七つの大罪の七人しか居ないからな。黒目は天界の一番上の神が持っている色だ。今はこの世界ではそれとお前しか居ないだろうな」
「え、、私の世界、、というか国では私の髪と目の色は普通なのですが」
「そうなのか、、だがこの世界では目立つから隠しておいた方が良いだろう、、、それと普段の言葉で話してくれて構わない」
「けど、その、神様に普段の言葉を使うのは失礼では?」
「私はお前が気に入ったから普段の言葉で話してくれた方が嬉しいが?」
「うぅ~、、分かり、、分かったよ」
この子は本当に何も知らせずに閉じ込められて居たのだろう。
そして布を取って顔を見て分かったが、この子はこの子の世界の神達から日本人という理由だけでたくさんの加護と比護が付いて居る。
(この子の国の者は神を大切に、けれど崇め過ぎない神にとって一番嬉しい信仰をしているのだろうな。そうでなければ日本人という多分その国の人種だろうが、それだけが理由で加護と比護をこんなにたくさん付けられないだろうからな)
「私は憤怒を司るモノだ。この世界で私を畏れないのは魔王と私の兄弟達だけだろう。そして私が召喚される時に色が見えただろう?」
「うん、交わらない綺麗な赤と青だったよ」
「その色は私の司る色でもあり、私だけが持って居る色なのだ。だからこの色を見た時そのくそジジイという者達は私を畏れて逃げたのだろう。だが、そのくそジジイという者が逃げた理由はそれだけでは無いだろうがな」
「どういう事?」
私はこの子になら教えても良いだろうと思い続けた。
「そのくそジジイは私達兄弟の一人を召喚する為の物をケチったのだ」
「ケチった?あ、もしかしてあの高価な物!」
「そうだ。多分かなり少ない量だったみたいでな」
「結構たくさんあった様に見えたけど?」
「私達兄弟を一人喚ぶのに必要な物は高価で力がある物だ。この高価で力がある物っていうのはクリアしていたが量がな、、私達兄弟を喚ぶのに必要な量はその高価な物を魔方陣にギュウギュウに入るくらいだからな」
「え!なら半分くらいしかなかったって事!助けてもらう為の神様を喚ぶのに?」
「そうだ。私達はその高価な物で自分達の形と力をこの世界を壊さない為に作り、それに自分を入れるのだが、、、ケチられたせいで不具合が起きた」
「不具合?」
それまで私は浮いていのだが、その子の近くに降りて行き浮いている力を使うのを止めると地面に座り込んだ。
「足が一切動かない」
「なっ!あのくそジジイ!神様になんて不便を!ボッコボコにしたい!こんな綺麗でカッコいいお兄さんに、、」
「綺麗でカッコいいお兄さん?、、、ああ、そうかこの姿だとそうなるか」
「神様?」
「私は憤怒と呼ばれているからそう呼んでくれ」
「あ、私は撫子(なでしこ)って呼んで欲しい」
「ああ、よろしくな、撫子」
「うん、憤怒」
私はこの子、、、撫子にこの世界の事を教える事にした。
(こんな良い子にこんな事をするとは、、、くそジジイという者は少し叱っとこう。、、、殺しはしないさ。撫子は人が死ぬのを見るのは嫌だろうからな?)