キケンな四兄弟
──────・・・…
「暗くなって来たねー」
アイコが呟く。
「そだね」
なんだかんだ言ってるうちに、空は暗く染まっていた。
もうすぐキャンプファイヤーが始まる。
『みっなさーん! ただいまより体育祭打ち上げのキャンプファイヤーを始めまーす!』
アナウンスが校内に響き渡る。
だいぶ集まってきた人だかりが、ガヤガヤ騒ぎ出す。
「おっ、いよいよだねっ!」
楽しそうな顔で言うアイコ。
あたしも「うんっ」と笑顔で返す。
『まずは、3年代表による点火でーす!!』
その声と共に、迫力のある点火が始まる。
炎の灯った太い枝を、豪快に振り回している。