キケンな四兄弟
ガチャッ
考えていると、屋上のドアが開く音がする。
「舞香??」
「は、隼人!?」
開いたドアの前には、息を切らせている隼人の姿。
「な、何でここに居んのっ?」
「なっ…何でって…」
ワケが分からず聞くと、隼人は少し焦りながら言った。
「さっき兄貴と詩織に礼言われてよ…舞香にも同じ事言ったっつってたから…」
え!? もしかしてそれで走って来てくれたの…??
もしかして…心配、してくれた??
「……べ、別に心配してたワケじゃねーよ!?」
途中から声色を変えて怒鳴るように言う隼人。
…だよね、心配なんてされるワケない、か。
「なっ…大丈夫だもん! 別にアンタに心配されなくても優人さんが優しくしてくれたから! アンタと違ってね!」
「…なっ…」
あたしもムキになって言い返す。