キケンな四兄弟

「…そーかよ」
隼人は少し怒ったような、拗ねたような顔と声で言う。
言い…すぎたかな。
怒ったよね…??

「隼人…怒ったよね、ごめん」
「…別に怒ってねーし」
隼人はそう言いながらあたしの隣にドカッと座る。
「…怒ってんじゃん」
「怒ってねぇー」
まるで子供みたいにムキになって言い合うあたしと隼人。

只今、あたしの右に隼人、左に優人さんが座っている。
そんなあたしと隼人のやり取りを聞いて、隣で優人さんが何か言った。

「なーるほどねぇ…」
「あれ、何か言いましたか優人さん?」
「んーんっ♪」
「………」


< 138 / 243 >

この作品をシェア

pagetop