キケンな四兄弟

「あー…ミドリさーん??」
「おっ舞香ちゃん! 探してたのよぉ~」
「すみません、ちょっと出かけてて…」
「いいのいいの! で、ちょっと言いたいことがあるんだけど」
「…なんですか??」

あたしはミドリさんに促され、机の前に腰掛ける。
数分後、話の内容はミドリさんの口から一通り話された。
聞き終わった後、あたしは少し目を丸くする。

「っぞ、増築!?」
あたしの言葉にミドリさんは、ちょっと申し訳なさそうに「ふふ」と笑いながら言った。
「ごめんねぇ! 今日から工事始まるの、言うの忘れちゃってて…」
「いっいえ、あたしが出かけてたばっかりに」
「んも~、舞香ちゃんは優しいわねぇ~…で、今日なんだけど…」
ミドリさんが、さっきより少し申し訳なさそうな顔になる。

「寝る場所…無いんだけど…どうしましょう??」

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