キケンな四兄弟

「ど…どうするって…」
あたしは意味が分からないまま、ミドリさんに聞き返す。
「舞香ちゃんの部屋、今工事中で入れないから…しばらくの間、誰かの部屋で寝てもらうことになっちゃうのよ」

え…どういう事ですかぃ!?
あたしは顔の横に『?』を浮かべながら、ミドリさんの顔をまじまじと見つめる。

「いやね、私と一緒でもいいんだけど、旦那も居るからねぇ……ま、舞香ちゃんが寝たいトコで寝てくれたらいいから♪」
そう言ってミドリさんは、立ち上がってハミングしながらどこかへ言った。
「あ、あの…っ」
一応呼び止めようとしたものの、ミドリさんには声が届かなかった。

んど、どうしよう…。
寝たいトコって、ど、どういう…、だ、誰の…!?

「舞姉~」
頭をかかえて唸っていたあたしに、海人くんが声をかけてくれた。

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